沼に落ちて。

ほぼ100%宝塚

A-ENを回顧する -ARTHUR ver.- ①

お久しぶりです。

 
演目発表で騒ぎ、先行画像で騒ぎ、ポスターで騒ぎ、配役発表で記事を2本も書き、稽古場映像では一周回って冷静になり、いざ観劇しようもんなら散々騒いでいたA-ENが両バージョンとも全日程を終えてから早いもので1週間。
 
あれこれ思いはあるのに、というよりありすぎてまとまった形に出来ないまま時間が過ぎていました。
 
 
でももうそろそろ落ち着いて振り返れるかな、と(舞音集合日過ぎてますがな)。
まずはあーさverから。
 
 
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  • Act1  PROM LESSON
1幕目はアメリカのブルックリンハイスクールを舞台としたミュージカルコメディ。
ストーリー自体はどこかで見たことあるような感じで、特に凝ったところはなく。「イケメン男子が垢抜けない女の子を可愛くする」なんて、まあどこの「野ブタをプロデュース」だよとww
 
しかしこのヘタに凝らないストーリーにしたことが、若手ばかりのWSにはよく合っていたように思う。下級生の真っ直ぐ伸び盛りなところは高校生という年頃とよく重なるし、自分の持てる力を全力でただただぶつける他ないメンバーにとって、ストーリーが分かりやすいというのはそれだけやりやすかったんじゃないかと。
これはあーさver/ありverどちらにも言えることですね。
 
 
オープニング。薄暗い舞台上に音楽がかかり、ブレザー姿の制服に身を包んだ男役が踊り始め、ピンスポットが舞台中央奥にいるアーサー(朝美絢)にパン!と当たった瞬間、振り返って歌がスタート。
 
「自信を無くして不安になったら  俺の胸に飛び込んでこい」
「完璧な人間なんていないんだよ  俺だけが知ってるお前の魅力  こっそり教えてやろうか?  全部だよ」
「俺とお前のプロムレッスン  人目なんて気にしちゃダメだぞ  お前は俺だけの生徒なんだから」
「秘密授業は無期限延長  今夜はお前を離さない」
 
………思い出して書いてるので、ニュアンス違うところあるかもしれませんがまあほぼこんな感じでしたかね……
 
 
冷静に考えるとかなり恥ずかしい。
 

オープニングからこれ。この歌詞と音楽に合わせてブレザー制服の月組若手が群舞。野口先生、最初から飛ばしすぎ。
しかも「全部だよ」はアーサーの一人セリフとなっており、その瞬間舞台上は再び薄暗くなってアーサーにピンスポですからね?ピンスポで「全部だよ」、舞台上なので「こっそり」もクソもないわけですがwww、野口先生の脳内イメージとしては「耳元でこっそり囁く」感じなんでしょう、たぶん。

 
ちなみにストーリー中オネエで出てくるアダム(佳城葵)もここでは前髪を止めるピンもなく、キメキメです。ルーベルト(夢奈瑠音)もストーリー中はブレザーの前をカッチリ止めてますが、ここでは開けてヒラヒラのオスカルみたいなブラウスが見れます。
 
歌が終わると舞台奥上段に「うだつの上がらない残念女子・ヴァイオラ」(紫乃小雪)が登場。
どっからどう見ても残念。本当に残念。初日はあまりの残念っぷりに大分クスクスザワザワしました。
「俺が彼女に出会ったのはある秋の日だった…彼女はまだ垢抜けてなくて、ちょっぴり残念な女の子だった」的なアーサーのナレーションが入り、ヴァイオラは捌け学生メンバーが舞台に登場、場面は昼休みの食堂に。
 
そして晴音アキちゃん演ずるハンナのナンバーからスタート。学食のおばさん…もといお姉さんという設定で、プロムに向けて男子・女子それぞれへの「ビューティーランチ」を紹介していく元気で明るいナンバー。
後々プロムのダークホースとなるマイルズとアダムの出会いもさり気なくここだったりします(下手のカウンター)。
ダンスナンバーは男子パート/女子パートで分かれていて、アダムは女子パート踊ってるというww
 
ハンナの周りを男子生徒・女子生徒が囲み踊っている間、アーサーとマイルズ(輝月ゆうま)は下手側から階段を上がり舞台奥を通って上手側階段から降りる。その間の2人の絡みがもう可愛くてですね……
アーサーの頬を触ってお肌チェックして腕でバッテンのサインするマイルズとか、プロムに乗り気でないアーサーの手をとりそのままクルッと回して受け止めるマイルズとかが見られたんですよね。
 
ハンナおばさんのナンバーが終わるとアーサーとマイルズの2人芝居。
 
「てかマイルズ、みんなプロムプロムって騒ぎ過ぎじゃね?」
はい出たーー、イケメンにしか許されない発言出たーーー。キング候補、それもナンバーワン候補に選ばれるほどなのにそれを「騒ぎすぎじゃね?」とは、さすが学園一のハンサムは言うことが違うwww
マイルズ「まあ高校生男子としては完璧だもんな、顔もいいしスポーツも出来るしだって成績だって悪くない」
アーサー「あぁ」
マイルズ「そこは否定しないのかよ!」
 
リリィちゃんと組んで出るんだろ、とマイルズに言われて「そのことなんだけどさぁ…」と切り出したところにリリィ(叶羽 時)登場。
昨晩のリリィ→アーサーへのLINEで別れ話が出ていたことが明かされる。「昨日のあれってもしかして…」「最初はあなたってツンデレでカッコイイ♡って思ったけど上から目線でお姫様の私には合わないって分かったのよ!」グッバイのスタンプ10連打!」「しかもスタンプだけなのか!」
宝塚の舞台でLINEやスタンプのワードを聞こうとは。
 
「これ返すわね!元カレのものなんて持っていたくないから!」とアーサーに渡されるDVDボックス。名作洋画のコレクションボックスだったかな?「…『ティファニーで朝食を』。オードリー・ヘプバーンは私みたいに綺麗だったわ!」と言うリリィと、DVDボックスのジャケットを見比べて小首傾げるアーサーwwww
「最後の1本は見てない!」「見てから返せよ!」
文学教師・グレン(春海ゆう)にアーサーがバイトに明け暮れ授業をサボっていることを告げ口しちゃった、というリリィ。
 
リリィの新しいパートナーはフェンシング部のルーベルト。ドイツ出身の貴族?でマントを翻し「リリィ様、ただいま参上致しました」と舞台奥から登場、跪く。
「小顔でイケメン、筋肉質で…」と肩に掴まるリリィ、「ちょ…やめて下さい」と照れるルーベルトに対し「やぁだ照れちゃって可愛い♡」
リリィはルーベルトと組みプロムへ出ることを宣言。アーサーに「あなたはもうパートナーじゃない!言わばライバル!」と告げる。「せいぜい新しいパートナー見つけて頑張ってねーバイバーイ!」そしてルーベルト「Auf Wiedersehen!(さようなら!)」舞台去る時いちいちこの決め台詞。
 
アーサー「グレン先生の文学の授業、みんな顔伏せて寝てるからサボっても分かんねーんだよ」顔伏せて寝てる、のジェスチャー可愛かった。
マイルズ「グレン先生、生活指導も兼ねてるからきっとすごく怒ってるぜ。課題も厳しいって話」
 
そこにグレン先生登場、ハンナに「ビューティーランチはワシも食べていいのか?」と聞いて「先生はプロム出ないでしょ」(結局ビューティーランチ食べてるけど、グレン先生的には美味しくないらしい)。
 
「マイルズ、あっちでメシ食おうぜ…!」と忍び足でその場を去ろうとするアーサーとマイルズ。しかし「アーサー・キャメロンくん、だったかな?」と呼び止められ、「君は授業よりもアルバイトの方が好きなようじゃな、あのケバい女子に告げ口されなくてもサボっていたのは知ってたわい」「授業はな!オリンピックと一緒で参加することに意義があるのじゃ!」ここで咳き込むグレン先生、帽子が脱げてハゲ頭が露わにwww
アーサー「大丈夫…ですか?」帽子を拾って渡すアーサー、「救急車呼びましょうか?」「年寄り扱いするな!」
日によってアーサーが帽子を返すタイミングが遅かったのか「からかって遊ぶんじゃない!」ってグレン先生が言ってたこともあったかな。
 
グレン先生より、「授業をサボっていた罰として、私の尊敬する文豪・カフカの『変身』にちなんで『日常生活における変身』をテーマに20枚のレポートをプロムまでに提出すること、提出しなければ単位はやらん!卒業はナシじゃ!」と突きつけられるアーサー。
 
マイルズ「プロムで優勝出来ず、卒業も出来なかったら今までの評判は地に落ち、ニューヨークフィルムアカデミーで映画の勉強をするって話もおしまいだな」
アーサー「やめてくれ、このままだと俺の人生ジ・エンド」
 
リリィから返されたDVDボックスを手に「どうしたら…」と頭を抱えるアーサー、滑り落ちる1枚のディスク。リリィが見ずに返した作品、それが「マイフェア・レディ」。
「これだ!これだよ!」と閃くアーサー。「これをやる!」と鼻息荒く宣言。マイルズ「女装すんのか!?やめとけよ」「ちげーよ!!」「イライザを美少女に仕立て上げたヒギンズ博士みたいに!磨けば光る原石、ヒロインを探す!」
この女装すんのか!?のくだりは何回見ても笑えた。
 
「♪でもお前は魔法使いじゃない!」って言いながら人差し指で魔法かけるみたいなフリをお互いにやるアーサーとマイルズ可愛すぎた。
 
「♪Where is my heroine〜」と美少女に変身させるヒロイン探しに燃えるアーサーの「♪oh oh oh!」と言いながらの下手に向かってのスライディング膝つきが高校生男子っぽくて好きでした。
マイルズ「なんかミュージカルっぽくなってきたぞ!」
 
ヒロインオーディション開始。
下手側のテーブルに腰掛け、舞台奥から出てくるヒロイン候補を品定め。1番目、ハンバーガー片手に出てくるふくよかな(笑)女の子(たしか朝陽つばさ?)。
マイルズ「あの子は?」
アーサー「あれはちょっと1ヶ月じゃ間に合わねぇだろw」
2番目、清掃のおばさん(蒼瀬侑季)。
マイルズ「彼女は?」
アーサー「ていうか生徒じゃねぇし」
 
そして最後、ヴァイオラの登場。舞台奥から舞台前方まで勢いよく出てきてコケるwww
登場するや否や姿勢が俄然前のめりになるアーサー。
アーサー「あの子は?面白ぇじゃん」
マイルズ「あいつだけはやめとけって!写真部で根暗のヴァイオラ、目が合ったら呪われるって噂だぜ」
アーサー「え?なんで?いいじゃんw」
このヒロインオーディションの2人の小芝居が本当に楽しくて面白くて。印象としては千秋楽に向かって段々好き放題言うようになってた気がするw
 
お昼を食べようとテーブルについてうさぎのぬいぐるみを隣に並べるヴァイオラ
マイルズ「ぬいぐるみだって、うわ怖っわーー」
アーサー「しっ!静かにしろよ!」
そこに男子生徒2名(星那由貴/優ひかる)が現れヴァイオラに絡む。
「ここは俺たちの場所なんだよ!」「お前は向こうで食ってろよ!」「うさぎのぬいぐるみだってよー!」とピーくん(ぬいぐるみの名前)を取り上げられるヴァイオラ「ピーくん!!」
 
「ちょっと止めてくる」とマイルズの元を離れるアーサー。「食堂はみんなのもので、誰のものなんてことはないんじゃないかな?」さすが学園一のハンサム。
「ああ?」と対峙するヒューバート(優ひかる)。ここヒューバートの方が背高いんですよね←
 
サブウェイを模したようなサンドイッチの紙袋をヒューバートに被せられるヴァイオラ、覚醒。
紙袋を被ったまま空手技が飛び出し、恐れをなしたユージン(星那由貴)とヒューバートは逃げる。「すっげーー…」とあっけに取られるアーサー、空手技の巻き添えを食らって右腕を負傷。
アーサー「痛ってぇ……なんだよ、この展開」
右手首を押さえて屈み込むアーサーと、アーサーを攻撃してしまったことに気付き「どうしよう!」となっているヴァイオラ。ここで暗転、次の保健室の場面へ。
 
 
長くなりすぎたので一度ここで止めます。
とりあえずストーリー順に場面振り返ってみてますが、想像以上に覚えてなくて私の脳みその残念なこと残念なこと。
アダムの「マイルズくんは私と組みましょう♡」の場面はどこで入るんだったか……この後だったよね……?

A-ENあーさver観たよ②

A-EN -ARTHUR VERSION- 千秋楽から早いもので1週間近くが経ちますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

前回記事をアップした時点では既に初日から3公演を観ていたものの、次の週末があったので、まだまだテンション高くソワソワしながら書いていたんですけど。

終わってしまった今となっては、やっぱり寂しい。
初日のカテコでスタオベが起きたのを目にして、顔を覆って泣き出してしまったあーさだから、千秋楽も間違いなく泣くだろうと思っていたんですが、まったく泣く素振りすらなくて。
その拍子抜けするほどのカラッとした笑顔とやりきったという自信に満ちたご挨拶で終わったからか、なんとなくこちらとしても終わってないような気がしてるんですけど、寂しいものは寂しい。

なので、その思い出というか記憶、感じたことを少しずつ書き出しては寂しさを埋めるという作業がしばらく続くかなと。
いわゆる「ロス状態」とはこれなんでしょうね……


と、ここまで書いたのが先週なんですよね\(^o^)/
自分の中で思い出に浸ってる間にさらに1週間くらい経っていた………ううロス辛い。
もはや思いが大きすぎて、何からどう書けばいいのか分からなくなってます(重症)


  • 公演を振り返って雑感
8/29(初日) 1列センターブロック
8/30 11:00 後方センターブロック
        14:30 前方下手
9/5   14:30 前方通路側
9/6   11:00 後方センターブロック
        14:30 後方センターブロック
9/7(千秋楽) 前方センターブロック

こんな感じで遠征2回・計7回観ました。お財布的にも体力的にもかなり際どい感じですが決行してよかったな、と充実感でいっぱいです。

今まで下手/上手、センターとかの座席位置ってあんまり気にしたことはなかったのですが(もちろんセンターブロックの方が世界に入り込みやすい)、見たい方が真ん中にいる公演のセンターって本当に楽しいんだなと思いました。
普段は上手/下手のどちらであっても割とそこが「その方にとっての0番」になったりしますしね。朝美さんに限らず、大多数の生徒さんにとって。

バウホール、遠征必須なのとチケ難がお決まりなので、今までは1回きりかせいぜい2回しか観てなかったんですが、今回色んな巡り合わせとご厚意があって、短いながらも本当に充実の日々でした。
観劇以外でもお茶会や色んな人とお話が出来て、「幸せすぎてこれ走馬灯なんじゃないか?私大丈夫かな?」って思ってました。「死ぬなら今や」みたいな(重すぎる)。

初日はあーさ目の前、千秋楽は客席に来ていたまさおがすぐ近くでした。前にあーさで近くにまさお、落ち着かなかった………どちらか一方でもいっぱいいっぱいだよ!!

  • 舞台写真
公演終わって1週間程で発売になりました。

これが主演か、スゲーーーーー!!!!


ピン写真4枚をはじめ、その他大勢口での写真も含めるとあーさの写ってない写真、たったの2枚。

「誰かスターさんの写真の後ろに写り込んでないかな…」と探していた彼女の舞台写真がこんなに出ている。なんだこれは。

観劇中は目の前の舞台に夢中すぎたんですかね、改めて「真ん中ってこういうことなのか…」と思いました。
とりあえず束でレジ持って行ってお買い上げしましたwww聞くところ店頭に四切りサイズも置いてあるようです(場所によるかも)。



とりあえずグダグダすぎるので、これはここまでにしますwwww
本編の感想とか生徒の感想とか、全然書いてない(⌒▽⌒)次こそは(⌒▽⌒)

A-ENあーさver観たよ①

行ってまいりました、A-EN -ARTHUR VERSION-。


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8/29(初日)  1列センターブロック
8/30 11:00  後方センターブロック
        14:30  前方下手


  • 稽古場映像
初日前恒例、タカニュ内における「稽古場映像」。
あの美形に「学園一のハンサム。ツンデレ美男子」と盛り盛りすぎる設定と、「稽古場映像見たらもう大騒ぎするwww間違いないwwww」って思ってたんですけどね。

無言で見てましたね。すごく冷静でした。というより、後ろの映り込みを探さなくていい、どのシーンを見てもあーさが真ん中、あーさが中心の稽古場がにわかには信じられなくて、「これ本当にやるの???」って思いながら、初日までに15回くらい見てた(その回数が冷静ではない)。


  • 8/29(初日)

まさかの1列ドセン。


ちょっと意味が分からない。
ダメ元で友会で申し込んだら当たった。1列ドセンなんて都市伝説だと思ってたんですが、友会が持ってるもんなんですね(^ω^)?
記念すべき初主演公演の初日に、この席が回ってくる確率とは。
私、この日のために「死ねない……絶対に死ねない……」って思いながら生活してた(割と本気)。

初日なので、どんなストーリーなのか、どんな曲がどんな演出で使われるのか、ほとんど事前情報ないまま観劇。
泣くと思っていたけれど、直前で堪える。ステージから近すぎて、醜態を晒すわけにはいかないと、笑うところも爆笑しきれず、無駄に表情筋が疲弊した観劇でした。首も疲れたけど。

とにかくライトがすごかった。
逆光になるとあーさが見えなくなるくらい眩しかった。

あのライトを浴びてゼロ番に彼女が立っていた光景を忘れることはないと思う。

客席降りとかの話はまた後ほど。


  • PROM LESSON ストーリー
1幕はお芝居。ストーリーはほぼ演目発表時にあった通り。

【ARTHUR VERSION(朝美絢主演)】学園一の「ツンデレ美男子」アーサーがうだつの上がらない残念女子と出会い、プロムに向けて究極の美少女にする為に「レッスンする」ラブ・コメディ。

公演プログラムのあらすじではもう少し詳しく書かれていて、「どうしてアーサーが残念女子をレッスンすることになったのか?」が追加されていました。

「アーサーはバイトに明け暮れ文学の授業をサボりまくった結果、レポートを提出しなければ留年してしまう。レポートのテーマは『日常生活における変身』。うだつの上がらない女子を学園一の美女に変身させてその経験をレポートに書き、卒業プロムに一緒に出て優勝することを目指す」……的な(大意)。
ちなみにそのレポート前に「彼女にフラれた」という追加設定あり。

初日開演前、「授業をサボるww彼女にフラれるwwまた美味しい設定をwww」とワクワクしたのは言うまでもなく。
ちょっと不真面目なイケメンとか少女漫画あるあるだと思うし、「学園一のハンサム、ツンデレ美男子」が初っ端フラれるって何wwwってなりましたよね!!


  • 出演者
月組下級生を中心に20名の少人数。最上級生が93期、下は101期。


  • 構成
「人数も少ないし下級生ばかりだし、2幕のショーは40分か45分くらいだろうなあ」とぼんやり考えていたのに、なんと本公演と同じ55分。
お芝居1時間10分、幕間25分を挟んで、ショー55分。

演出も、主演者が1人とハッキリしているためか、「主な出演者」が3-4人いたNew Waveと比べて明らかに本公演ショーに準じていました。ないのは大階段を使った燕尾の群舞と、デュエダンくらいではないかな。

本公演ショーに準じる55分のショーを、たった20名の下級生だけでやらせる。

もう月組Pは組子を鍛えすぎだと思います。
この下級生たちが本公演では群舞の後ろや端に控えて支えるという贅沢。5年後10年後の組の屋台骨となっていく……ああ、安泰すぎる、安泰すぎるよ月組輝かしい未来しか見えない。
現在の番手は超混沌としてるけど。爆



また長くなってしまったので、続きます☆〜(ゝ。∂)(悪い癖)

A-EN配役あれこれ(ありちゃんver)

さてさて早いものでA-EN初日まで2週間を切りましたね。
前半はあーさverなので、ありちゃんverの初日にはまだ1ヶ月弱ありますが。

タカニュでも稽古場情報等はまだまだですが、先立って歌劇8月号(みっちゃん表紙)に野口先生・朝美絢・暁千星の3名による鼎談ページがありますので、観劇される方はお読みになるといいかと思いますよ!!
たった3ページなのに、野口先生がこちら側すぎてつらいです。

お芝居の設定だけでなく、2幕ショーも「退廃的地下クラブに軍服で現れる」「まゆぽんの歌に合わせて踊る」あーさ、「本公演ではなかなかないバレエ要素をふんだんに盛り込んだダンスを踊りまくる」ありちゃんとか、よく見てらっしゃる(拝)。
客席降りもするようです。


さて本題。
ありちゃんverのお芝居配役についてあれこれ。


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(ポスターはショーのイメージですけどね)


<ARI VERSION>


◆アリエル・スターレット(うだつのあがらない美術部員。アニメーター志望の転校生)  暁 千星

野口先生曰く、「暁さんは秒単位で成長するイメージがあるので」(歌劇8月号)というありちゃん。「公演ごと」や「日に日に」ではなく、「秒」wwwww

プロムに向けて学園一の美少女にレッスンされ、「究極のイケメン」になる予定のうだつの上がらない不思議系男子という役どころですが、きっと袖に捌けては出てくる度にどんどん垢抜けてくるんでしょうね。
最初から最後まで「学園一のハンサム、ツンデレ美男子」のあーさも美味しいとは思うけど、目に見える変化がつけられる分、ありちゃんもかなり美味しいよね。
「学園一の美少女」である海乃美月ちゃんは学年も1個上、「明日への指針」新公でのコンビなので「レッスンされる」のはバッチリでしょうな!

ありちゃん、オシエテ!?でもなかなかな自作アニメ絵披露してるし、ちょっとオタク気質あると思ってるので、アニメーター志望のオタクっぽい気弱な男の子がすごくイメージできる。笑


◆クレア(保健室の先生。家庭崩壊危機の美魔女)  玲実くれあ  /  サム(血気盛んな体育教師)  有瀬そう

あーさverのみくちゃんと同じく保健室の先生でありながら、全く性格/設定が異なります。みくちゃんは「男性恐怖症」。
「美魔女」もかなりホイホイワードなんですけど、それより気になるのは「家庭崩壊の危機」。一体どんな原因で、どういう方向に崩壊しようとしてるのか。美魔女ゆえの浮気なのか。それとも単に不仲なのか。
家庭崩壊の噂を聞きつけて、「これはチャーンス!!」とアピールする有瀬くんが見えるのは私だけだろうか…www


◆コリン(マリッサの元彼。サンドリーヌと付き合っている)  蓮つかさ

ナウオン出演確定につき、ありちゃんverにおいて2番手のこのちゃん。
学園一の美少女のマリッサ(海ちゃん)の元彼。別れた原因、経緯は公演を観るまで不明ですが、果たしてコリンがフったのか?それともフラれたのか?どちらにしてもストーリーは組めると思うんですよねぇ。

なんとなく、このちゃんが海ちゃんと一緒にいるありちゃんを馬鹿にする→ありちゃん奮起して「あいつを見返してやる!」という流れかな?と。
もしそうなら、このちゃんにはとことんゲスいチャラ男を演じて欲しい。観たい。

そして別れるタイミングでもストーリーの最後でもいいので、とりあえず海ちゃんにビンタされるこのちゃん下さい(真顔)


◆マリッサ・ムーア(チア部。学園一の美少女)  海乃美月

ありちゃんverヒロイン。
あーさverは小雪ちゃん筆頭にはーちゃんと時ちゃんとで、誰がヒロインだろう?と考える余地はあったけれど、こちらは一択でした。
ありちゃんがバウWS主演としては異例の研4という学年である以上、ヒロインがそれより下級生というのは考えにくいし、「レッスンされる」というシチュエーションを考えても上級生の方がやりやすいでしょうしね。

チア部ということで、あーさverの時ちゃんと同じ所属なのかな。どんな性格とは書かれてないから観るまでのお楽しみ。


◆サンドリーヌ(コリンの現彼女。演劇部。フランス貴族の末裔?)  美園さくら

1789新公でアントワネットを演じた彼女。
フランス貴族の末裔に「?」がつくあたり、あーさverのるねくん(ドイツ貴族系男子)に通ずるものを感じる……w
このちゃんの現彼女ということで、海ちゃんやありちゃんとも絡みがありそうな感じ。
他に「演劇部」の設定があるのはトキヤだけなので、彼との絡みもありそうですね。


◆ウー・チェン(放送部のDJ。中国系アメリカ人)  英かおと

まさかの名前オチ(おい)。
あだ名がうーちゃんなんですよね。
ファミリーネームがある子がヒロインだ!と集合日に話題になった時、「あれまさかのヒロイン候補???」ってなりましたが、まあ、ないわ←
面白いキャラクターだといいなw


◆トラヴィス(美容師志望で演劇部の衣装担当)  新 斗希矢

はい来ました、俺たちのトキヤですよ!(立ち位置)


入団早々からその独特の(斬新な)ファッションセンスと髪型で話題になり、舞台上でもやたら小顔で、ロケットでは肩が華奢で脚は長く……と何かと目立つトキヤ。
100期生にして早くも先日の月組本「伝言数珠つなぎ」でひと枠もらっている驚異のキャラ立ちトキヤ。

そのトキヤに「美容師志望で衣装担当」……
こりゃあアリくんもイケメンに変身しますわ、間違いないですわ(勝手にファッションアドバイザーになると思っている)。

野口先生すごいわ。



あーさver/ありちゃんver、それぞれ配役についてあれこれ書き出したところで。
この2パターンは完全に別日程・別キャストであるということ。

なんだか勿体無い気もしつつ、主演2人に学年差が3つもあり、持ち味も違う(身長や体格含め)ところを考えると、別々にしてそれぞれの得意な分野を生かし伸ばせるストーリーや演出にするというのは賢明な判断だったのかもしれません。

プログラムでは2人の絡みのショットがあるらしいので(歌劇8月号)、それが楽しみです。

両パターン観られることになったので、違い楽しむぞーーーー!!!(((o(*゚▽゚*)o)))
(ありちゃんの方は、1回しか観ないけれど…)

A-EN配役あれこれ(あーさver)

早いもので1789東宝千秋楽も終わり、7/30に集合した月組バウホール公演「A-EN」チーム。

集合日ということで楽しみにしていた配役発表、なんと名前のみで(生徒)(先生)の文字すらなく、なんなら男役なのかはたまた女装するのかすらも分からず←
とりあえず芸名もしくはあだ名をもじったorちなんだ役名なんだなー、というくらいで(一番話題になっていたのは「ジョーwwwwそのままwwwww」)。

「うう、稽古場情報まで待てということか、初日観てのお楽しみってことなのか…!」
と苦しんでいた矢先の翌7/31。

もはやテロと呼ぶにふさわしい、トンデモ配役設定が追加アップ。

その一部始終を、私の自己満足でしかないツッコミと妄想によりここにお送りしたいと思います(発表からしばらく経ってるのは、直後に書き始めてそのままなってたからです。爆)

念の為お伝えしますが、以下全て公式発表されたものです。ファンの妄想を遥かに突き抜けて振り切ってますが、公式です。


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(※参考画像)

<ARTHUR VERSION>


◆アーサー・キャメロン(学園一のハンサム学生。ツンデレ美男子)  朝美絢

公演発表時の「学園一のツンデレ美男子」だけでは飽き足らず、さらに「ハンサム」を追加。どんだけ。
ラーメンで言うならオプションの玉子とかチャーシューとか全部載せしたくらいの盛り込み具合。
劇団(というか野口先生)の朝美絢という男役のビジュアルへの信頼度・期待値が半端なくて僕は怖い。主演の男役がイケメン(美形)なのは宝塚の舞台においては言うまでもない暗黙の了解であり前提なんですよ!なのにそれをここまで強調するって、どこまでハードル高く設定する気!!!

しかし他のキャラクターの設定が濃すぎてこの「学園一のハンサム」「ツンデレ美男子」が平凡に見えるんですけども。


ミランダ(保健室の先生。男性恐怖症)  花陽みら  /  ジョー(社会科教師。毎日保健室に通う)  輝城みつる

「ジョーみくで保健室」。もうこの9文字だけで通えるレベル。
男性恐怖症ゆえ嫌がるミランダに対し毎日保健室に通うジョー。嫌がる女性に対し執拗に……ってそれトニー・カーベットさん(ルパン新公)ですね??ジョーの(いい意味で)濃くねちっこいお芝居が観られるのかと思うと楽しみです(今回悪役ではないだろうけど)。


◆マイルズ(アーサーの友人。大型犬男子)  輝月ゆうま

まゆぽんの学生服!!キターーー!!
あまりの芸達者ゆえ「月雲の皇子」では研5でありながら専科であられるはっちさんと対等にお芝居をし、「春の雪」でも研4にして主演であったみりおの父親役を務め違和感のないまゆぽん。
今回まさかとは思うが校長先生とかにならないよな……と一抹の不安がなかったと言えば嘘になるわけですが、無事!!学生服&アーサーの友人!!

そして何と言っても「大型犬男子」。
大型犬……おっきなワンコ……その飼い主は学園一のツンデレ美男子アーサーですよね???
飼い主を慕うワンコのようについて回っていっつも一緒、お茶会あたりで「裏ヒロイン」を主張するやつですね???

野口先生ありがとうございます!!!!!(五体投地)


◆ハンナ(昼は生徒食堂の従業員。休日と夜はブロードウェイの衣装メイク担当)  晴音アキ

食堂のおばちゃん……と一瞬思いましたけど衣装メイク担当なのだから割とイケイケなお姉さんなのでは。
たぶん食堂従業員の時は地味な感じで、ギャップで攻めてくると思う。


◆ルーベルト(ドイツ貴族系男子。面白みがないナルシスト)  夢奈瑠音

「ドイツ系貴族」ではなく「ドイツ貴族系」という謎wwwカッコつけて自分に陶酔してるのに、「あーハイハイ」ってあしらわれたりする残念男子かなwwブレザーの中はオスカルみたいなヒラヒラ襟のブラウス着てればいいよ!!


◆リリィ(チア部のセンター。自称プロム・クイーン候補ナンバーワン)  叶羽時

ヒロインである残念女子に対抗して「何よ!私の方が可愛いに決まってるじゃない!」と言うやつですね?
プロムクイーンとして対抗心を燃やすだけでなく、アーサーにも好かれたいって実は思ってる設定だと面白い気がするw
しかし時ちゃんに似合いすぎるwww


◆アダム(ダンス部の振付担当)  佳城葵

面白い系でくるのか、普通にイケメン枠で来るのか……オネエとかもあるかもしれないwww佳城くんならやってくれる。

◆ダーレン(男子生徒)/ダーシー(清掃員の女性)  蒼瀬 侑季

先日のたま様ブリドリでの運動会で覚えた子!あだ名「だーちゃん」からの役名と言うことに気づくw1幕ものなのに男役⇔女役で行き来するのか…www


ヴァイオラ・スペンサー(うだつのあがらない写真家志望の女子)  紫乃小雪

今作ヒロイン、うだつの上がらない残念女子。
振分け発表時から、ヒロインだろうなーと思っていましたので予想的中。他のヒロイン予想ははーちゃんと時ちゃんだったのだけど、ビフォー・アフターの差を一番大きくつけられそうなのは小雪ちゃんだと思っていたので。背も割と小柄のようなので、あーさ演じるアーサー(ややこしいわ)との並びもいい感じじゃないかな、と。
最初は三つ編みおさげにメガネかけてそうなイメージ。きっと恥ずかしがり屋。アーサーがメガネ外した(もしくは外させた)ヴァイオラに対して「可愛いじゃん」とかいうやつ。超ベタだけど。


◆ダニエル(放送部のDJ)  風間 柚乃  /  ジュリアン(プロム実行委員)  天紫 珠李

下級生ばかりの今作においても最下くらいの彼女たちですが、しっかり役割あるあたり、セリフもある程度あるんでしょうね。



チケットがようやく一般販売で手に入ったありちゃんverについては、また後ほど。
結局両バージョン観ますよ。ええ(劇団の掌でゴロゴロ)。

東宝1789新人公演を観ました③

①と②はこちら。

 
というわけで超・偏りまくりとアナウンスしたこの新公レポの、最大の偏りパートがこちらの3番目の記事になります。
 
お待ちかね(私が)。
 
あーさこと朝美絢の演じたシャルル・アルトワについて。
 
 

鬘変えてきたーーー((((;゚Д゚)))))))

 
 
上手花道付近にオペラの照準を定め、「来るぞ来るぞ…」と身構えていた私の精一杯の防御!!!
まったく役に立たなかった!!\(^o^)/
 
ムラ新公のビジュアルでくるもんだとばかり想像してたのに……何このストレートさらさらロングヘアーに片側編み込みとか……聞いてない………
 
カニュの映像だと分かりにくいと思いますので、記憶にある限りでビジュアル要点掻い摘みますと、
 
・黒/金メッシュの胸下ストレートを後ろでハーフアップ?(黒っぽいリボン)
・右側サイドを長めに下ろし、左側はわずかに垂らし他は編み込み
 
という感じですね!!
 
個人的にポイント高かったのは、右側は下ろした髪の量が多いために顎のラインが隠れてたんですけど、左側はチラチラと見えるようになっていたことです。
 
美弥さまパソブの例の撮影により「顔が綺麗に見える角度」「顎はこのくらいの角度が綺麗に見える気がする」(ニュアンス)というアドバイスを得たからなのか、素晴らしいほどの実行ぶりwww
本当に美弥さまありがとうございます(立ち位置)。
 
ひとりだけビジュアルの次元がおかしい。
血色よくない感じの妖しいメイクもそりゃあお似合いでした。眼福。
 
 
思えばこのポスターが公開された時。
 
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「あー、これは新公、みやちゃんの役だわ。主演でなければ間違いなくみやちゃんだわ」
 
って直感で確信したんですよね……
 
ストーリーも知らないし役のキャラクターも分からないのに、完全にビジュアルだけで確信しました。
そしていざ新公配役発表された時の「やはりwwwww裏切らないwww美弥-朝美のビジュアルラインwwww」となった謎の安心感。
 
その安心感と期待に応えられる男役・朝美絢(95期・研7)。
ほんとおいしい。
 
ってビジュアルだけでどんだけ語るのかと。すみません、次行きます。
 
 
2時間半の公演を1時間55分に短縮したことやおそらく人数などの都合もあって、あちこち場面のカットや演出の変更があった1789新公。
 
そのカットや変更に合わせて本役とは違う動き/セリフだった方は多いと思うけれど、その中でも特に本公演と違う動きとセリフ、役割を担ったのがアルトワ伯と秘密警察3人かな、と。
 
冒頭のアントワネットによる「全てを賭けて」のナンバーが丸々カット。オランプに王太子、国王、ネッケル、ギヨタン博士らによる歌とセリフがなく、アルトワ伯と秘密警察たちによって「今の王宮がどうあるか」が語られます(銀橋渡りながら)。
 
本公演だと割と秘密警察と別行動の多いアルトワ伯(会話していても秘密警察をたしなめることが多い)ですが、新公のアルトワ伯は何かと秘密警察と会話をする場面が多く。
アルトワ伯自身の妖しく残酷で利己的なキャラクターを成立させつつ、この3人と絡むのは大変だったのではないかなと思いました。
秘密警察のコミカルさに引っ張られてアルトワ伯までコミカルなイメージになってしまうと、その後の立ち姿、「私は神だ」に繋げていくのが困難だと思うので。
 
 
歌ですが、三部会の場面が丸々カットになった為、「私は神だ」が唯一のソロだったかと。後は最後の「悲しみの報い」での秘密警察たちと一緒のワンコーラスかな。
 
「私は神だ」
これを聞くため新公を観に行ったと言っても過言ではない。
 
フェルゼンを顎クイし、媚薬を杯に注ぎ、オランプを掻き抱き、四つ膝をつくラマールに足をかけ、「私の指に触れられてヴィーナスとなれ」………
 
 

夢か。これは夢か。

 
確かに観に行ったはずなのに、もはや夢かと……あれ?
美形×悪役×妖艶×ナルシスト×媚薬。マジドリーム。
 

ムラ新公は映像でチラッと見ただけなので、実際はどうだったか分かりませんが、たぶん東宝の方が伸び伸びしていたんじゃないでしょうか。

媚薬の小瓶を歌いながらしまうのに多少戸惑ってたwww
 
ほか印象的だったのは、ありロナンに「お前が誰かなんてどうだっていい。オランプを離せ」と言われた時の表情ですね。
あのメイクの大きな目を一際カッと見開いて、「あー、今アルトワ伯の中で何かがプッツンと切れたわ」と分かる表情。
ブルボンの血を引く者は神と同じと信じ、兄である国王を失脚させ自らが国王にならんとするアルトワ伯にとって、言ってはならない最大の禁句だったのだなーと。しかも平民に。
 
 
番外編・あさまゆポイント。
 
①アルトワ伯に民衆銃撃の許可をアイコンタクトで請うペイロール
私の見間違いでなければ。国民議会は無効である、と告げた国王が捌けた後、民衆に発砲しようとしたペイロールが、一瞬アルトワ伯の方を一瞥したんですよねー。国王がいないなら弟君に発砲許可を仰ごうとしたのでしょうか。
 
②「民衆弾圧」を共に国王に説くアルトワ伯とペイロール
厳密に言うとその先の目的は違うのだろうけれど、ともかく目下の同じ目的(民衆弾圧)に向かって共にネッケルを押さえて国王を説き伏せようとするふたり。95期による共同作業(違)。
ふたり揃って悪い顔して下手に捌けていくのがたまりませんでした。
 
③「悲しみの報い」
本公演ではその後のフィナーレへ繋げる銀橋ソロのため、「悲しみの報い」にはいないアルトワ伯。
新公ではその必要がないので、最後まで民衆や王宮貴族と共に歌い踊っていたのですが、その並びがとにかくあさまゆセット。一緒に盆回ったり、最後も0番最前のありロナンのすぐ後ろで左右に挟み。オペラの視界によく入って嬉しかったです。
 
 
ありちゃんの主演挨拶の間は、劇中アルトワ伯とは違った泣き笑いしそうな優しいお顔でした。
お口が何かを堪えていたような気がする。

東宝1789新人公演を観ました②

①と③はこちら。
東宝1789新人公演を観ました① - 沼に落ちて。

新人公演レポ続き。
基本あーさアングルで固定なのでその辺りご了承下さい。
あーさの話は長くなるので独立させますwww


  • 出演者それぞれ雑感(続き)
◆ 叶羽時  オランプ・デュ・ピュジェ(本役:早乙女わかば/海乃美月)
アントワネットの大きな見せ場のひとつである、冒頭ギャンブルの華やかなルーレットと「全てを賭けて」のナンバーが丸々カットされていたので、比重としてよりヒロインぽかったと思う。
お衣装はわかばと海ちゃん、どちらのだったのかな。
普通に上手だったと思います。

◆ 輝月ゆうま  ラザール・ペイロール(本役:星条海斗)
1789を月組で上演するにあたって、本公演ならマギー、新公ならまゆぽん以外にこの役をやれる人が思い浮かばない、そんなペイロール伯爵。
完全なる悪役、本公演同様背が高く迫力があるので超似合ってた。ムチさばきが絵になりすぎて、ロナン見てなかったです←
ロナンの代わりに踏まれたい。

役づくりでいうと、本公演マギーさんの方が熱量高く、パワーが溢れているかなーと。まゆぽんのペイロールは静かに冷酷。たぶん知らないうちに逆鱗に触れてしまってるタイプ。
マギーさんのパワーが凄すぎて、まゆぽんなんか弱い?と思ってしまった。や、マギーさんに並ぶ熱量は新公メンバーじゃ誰も出せないだろうけど。まゆぽんも同じく熱血系ペイロールでつくってくれば、マギーさんとまではいかなくてももっとパワー溢れる感じだったかなあ。
拷問シーンのお歌はまゆぽんをしても難しいのかもしれない。丁寧に歌ってるのが伝わってきた。

後半、国王の命を受けてルイ15世広場の民衆を蹴散らすシーンの最後(発砲シーン)は、本公演だと兵士が民衆に銃口向けた状態で暗転するんだけど、新公は兵士も民衆もみんな捌けて(次の早替わりのためか)、ステージ中央にまゆぽんひとりでキメて暗転でした。あれは痺れた。超格好良かったよまゆぽん!!

ペイロール以外だと、パレロワイヤルで乞食をやっていたり、大聖堂の牧師?(赤いお衣装)のアルバイトをしていたかな。事前にムラ新公の情報でアルバイトしていることは知ってたけれど、それにしても目立つわwww牧師様あまりお顔見えないと思うんだけど、喋るとすぐ分かるもんね。

球技場で後ろのセリ上がりからロベスピエールたちを見下ろすシーンや、最後の「悲しみの報い」ではあさまゆが隣同士でオペラに入って「ふぉぉぉwwww」ってなりました。95期で宮廷側悪役やってくれてありがとうございますありがとうございます。

◆ 蓮つかさ  マクシミリアン・ロベスピエール(本役:珠城りょう)
遠くない未来、というか少なくとも95期が新公卒業したら主演は堅いと個人的に思っているこのちゃん。
声がいいです。元々市民ミュージカルやってたと思いますが、そのおかげかお歌も上手いしセリフが劇場空間によく通る。今回本公演で初セリフ(監獄のロナンに「自白してないのに死なれたら困るからな」という兵士です)だったはずですが、あそこは毎回このちゃんの声を聞くお時間です。

素顔は可愛いですし、PUCK新公のラリーくんも可愛く演じてましたけど、このちゃんの本領発揮はルパン新公のドナルド・ドースンや今回のロベスピエールのような、「どこか冷たさを孕んだ役」だと思ってるので似合っていると思いましたね。

「サイラモナムール」のロベスピエールソロ、「行く手にそびえ立つ  壁を打ち砕こう」が低音ハスキーな声でありながらしっかりと出ておりイケメンすぎて震えた。
球技場のボディパも、本役たま様と同じとはいかなかったかもしれないけれど、しっかり踏みしめており迫力ありました。

ありロナンが拷問を受けてるシーンでやたらキレキレの兵士がいると思ったら、このちゃんでしたね(アルバイト)。さすが本公演で毎回やっているだけある。
たま様のお衣装がどう見てもブカブカなのが可愛くてたまらなかった。うんうん、仕方ないよ、たま様だものwww

◆ 夢奈瑠音  カミーユ・デムーラン(本役:凪七瑠海)
革命家3人のうちの1人。
るねくんカミーユ、「世界を我らに」の最初の低音部分は難しいのかな、カチャも元々声は低い方でないからなあ…と思っていたけれど、それでもカチャの方が声量ありますね。みんなの真ん中で歌う訴求力みたいなものはあったので、これからに期待。
サイラモナムールのリュシルとの「今宵一夜」的ポーズは初々しさが伝わってきて微笑ましくなったw

◆ 春海ゆう ジョルジュ・ジャック・ダントン(本役:沙央くらま)
革命家3人のうちの1人。
本役コマさんと比べて極端に歌が弱かった印象で、ちょっと残念だったかな。コマさん声太くて低くて、声量あるんだなって改めて認識したというか。パレロワイヤルの民衆の、力強くも明るい空気は歌い出しのダントンが重要なんですね。

娼婦になったソレーヌと、「俺の妹だ」というロナンとの一連のやりとりはしっかり笑いとってました。

◆ その他
・輝生かなで(フェルゼン)
99期生、PUCK新公のピッコロ(本役:朝美絢)に引き続き今回はフェルゼン(本役:暁千星)をと、グイグイ来てる印象。歌もセリフも難はなかったかな。

・佳城葵(ルイ16世)
可愛い。めちゃくちゃ可愛い国王陛下。
本役美城さんの国王陛下もどこか可愛くて憎めなくてついオペラで追ってしまうんですけど、かしろくんのルイ16世は更に輪をかけて可愛い……
幼くして王位について、ずっと周りの大人の助言に従いそのまま大人になったような、気が優しくてよくも悪くも影響受けちゃうんだろうなーと思った(注・史実は知りません)。
私が摂政になって後見にあたりたいと思ってしまった………

・楓ゆき(ソレーヌ・マズリエ)
あのほんわか可愛いたんちゃんが!あんな娼婦に…!!という衝撃。夜のパレロワイヤルのケバいメイクしてても美人は美人でした。

・蒼瀬侑季(ジャック・ネッケル)
お芝居上手なんだろうなーと思いました。大変申し訳ないのですが、出番がほぼアルトワ伯と丸かぶりしていたので、お顔は見られず、声(セリフ)のみの印象なんだけれど、そこに本役のるうくんがいるのかと思うくらい、トーンも間も掴んでいた感じ。

・茜小夏(ヨランド・ドゥ・ポリニャック)
ちょっと!!お歌上手だなんて知らなかったんですけど!!
観劇中は誰か分からず。パレロワイヤル導入部のソロ、本役すーさんが凄いからどうなるかと思いきや、堂々歌い上げてビックリした。
可愛くて歌えるのに普段なかなか出てこないとか、月娘役の人材の豊富さハンパない。

・蒼真せれん(ミシェル/デュ・ピジェ中尉)
月組本で「98期、ありちゃん以外にもこんなイケメンいるのかー、ほー」となり注目していた子。お顔立ちは本役ゆうきくんとカリ様を足して2で割った感じ(個人の感想です)。
170cmを超える身長にイケメンなので、印刷所の場面で踊るのも映える。

ピジェ中尉、本役がナガさんということもあり、あの年数を積まなきゃ出せないお父さん感(声)は難しいよねー、と思っていたけれど、「何故だ!?」とか、予想以上にナガさんのニュアンスをしっかり掴んだセリフ回しで感心した。

デムーランがリュシルとキスするシーン(銀橋)は、隣のからんちゃん役の子とふざけてチューしてて吹いたwwwww

・秘密警察3人
アルトワ伯と出番が(ry



いつの間にか3000字超えたのでまた次回☆〜(ゝ。∂)