新しいオペラグラスを買ったので。
新しいオペラを、思い切って買いました。
以前から使っていたのはこちら。
ニコンのオペラも、見えの綺麗さに関しては不満らしい不満はなかったんだけれど、やっぱり1階S席でも後方や、2階のA・B席だと「もうちょっと大きく観たいなぁ」と思っていて。
そこでやはり10倍のオペラ買うべし、と思い切ったわけです(実際は1ヶ月くらい悩みました)。
オペラは各メーカーから数多く出ていますが、現状観劇(宝塚観劇)のためのオペラとして10倍を用意するなら、最も良いものはこのビクセンのニューアペックス10×28、というのが私の結論です。
まず、「コンパクトな10倍のオペラ」というのがあまり多くないんですよ。6倍・8倍が多い。
そして対物レンズ口径(10×28なら後ろの28が口径です。28mm)。これが小さいのは取り込む光量が足りず、像が暗くなるのでNG。倍率上がれば上がるほど、口径を大きくしなければ暗くなります。
10×30、10×32…というような大口径のオペラもあるけれど、それらは大概「大きく重い」んです。300gはゆうに超え、場合によっては500gクラス。
観劇用ではなく、どちらかというとアウトドア、星空観察などを想定しているんでしょうね。
プログラムも持っていたい、客席は狭いから荷物も小さく収めたい、何より2時間程度の公演中ずっと使い続ける観劇には向きません。重くてデカイなんて。
対物レンズ口径に関して。
10×25までは他社(ニコン、オリンパス等)からも比較的コンパクトなものが発売されていますが、対物レンズ口径が25mmのままで8倍→10倍へと倍率が上がれば像が暗くなるため、なんとしても口径を確保したい。
重さに関して。
オリンパスの10×25 WP Ⅱも260g。
そして、ニューアペックスHR 10×28は245g。
倍率を上げ、口径を上げ、それでいて軽量コンパクト!!
男役でいうなら、ダンスも上手い、歌も上手い、さらに背も高いと言ったところですかね。完璧です。
難点は、価格。
最安Amazonでも、SS席+B席くらいする。高い。本当に高い。
なので憧れつつも買わずにここまで来たんです(当初ニコンではなくこのニューアペックスの8×24が欲しかった。重さ220g)。
しかし、オペラグラスなんて家電やスマホのように目まぐるしくモデルチェンジするものではありません。
驚きの新機能も追加されません。
つまり一度買えば長く使える。
なおかつ観劇を趣味にしていれば、使う頻度から言って十分に、じゅーぶんすぎるくらいに元が取れます。
先行投資です、先行投資(自分に言い聞かせ)。だから買いました。
1回500円の劇場オペラレンタルを31回したら、このオペラの価格より高くなります。
メーカー(ビクセン)の保証期間である5年間しか使わないとしても、劇場で年6回程度レンタルしたら、このオペラより高いんですよ!(だから言い聞かせ)
オペラなんていらないような前方席でしか観ない方、もしくは目が良くて、全体を俯瞰して観るのがスタイルという方以外は、良いオペラを持って損はないと思います。
本当に、オペラひとつで見える世界は変わります。
綺麗な舞台を観に行くなら、やはり綺麗に見えるオペラで。
(倍率と対物レンズ口径、重さ・大きさの話ばかりしてますが、オペラの値段はレンズの質に出ます。日中屋外とは異なる条件の厳しい舞台観劇ではさらに差が出るかと)
ちなみに、スポーツスターEX 8×25D(奥)と、ニューアペックスHR 10×28(手前)の大きさ感はこんな感じ。
ニューオペラの実地(劇場)での利用は明日の花組公演「カリスタの海に抱かれて/宝塚幻想曲」となりますので、また使ってみての感想交えて追記します。