沼に落ちて。

ほぼ100%宝塚

月組「信長/Forever Love!!」観ました

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観てきました。
6/10(金) 15:00の初日から始まり、6/12(日) 11:00まで連続4回。ちょっと自分でも何やってるんだろう……って思いつつ。まあ大分流れは頭に入った感ある。


  • 初日の初日
東宝の初日や別箱の初日を観たことは何度かあれど、大劇場本公演の初日を観たのは初めて。
客席の誰もがこの先の展開を知らず、拍手のタイミングとか探り探りな雰囲気。でもさすがに初日はコアなファンが多いんでしょうね、笑うところは2日目よりも初日の方が笑ってましたww

  • プログラム
雪組るろうに剣心」からですかね、プログラムの内容の充実が図られたっぽくって、ボリュームも増えてます。厚い。なのにお値段変わらず1,000円ポッキリ。こういう改善はありがたいのでどんどんやろう。
ちなみに今回のプログラムは信長の作・演出である大野先生のこだわり設定解説ページがとんでもなく重いので、「観劇前にしっかり把握しておきたい!」「1回しか観れない…」って方は前日までか、当日の観劇数時間前までには購入をオススメします。マジ読みきれないから。

  • 開演前に
明智光秀@カチャ、羽柴秀吉@美弥さまによる観劇マナー啓発アナウンス有。
お館様(信長)大好きな秀吉が、そのお姿を一目見ようと前のめりになったり、携帯やビデオカメラで撮影をしようとしたり、録音しようとするのを、明智が「このサルが!!」と嗜める内容。なかなか笑えますwww終わると拍手、開演。


  • NOBUNAGA   信長   -下天の夢-
男性脚本・演出家による、戦国の男たちの夢と生き様を描いた、男の物語。なのに演じてるのは全員女性なので、当たり前ながら改めて不思議な気分になりました。
この作品、男性好きなんじゃないかなーと。逆にいわゆるラブストーリー的要素を求める女性ファンにはつまらないかも。男の生き様というか野望、ロマンに萌える作品。おそらく。「馬鹿じゃないの…?」って思えるような理屈すら曲げられず生きる様を楽しむというか(伝われ)。

プロローグ。
せり上がりの上に白い着物をまとった信長@真咲さんがひとりきり。正統派?の音楽に合わせて敦盛を舞う。舞った後に「ギュイイイイイン!!」というエレキギターの音が入って舞台照明は真っ赤に切り替わり、開演アナウンスと共に信長せり下がり。代わって秀吉はじめ武将たちが甲冑&帯刀姿で出てきて、ロックナンバーに合わせ群舞!!!

はいもうここで最高です。
ちなみに武将ズの中のイチオシは前田利家@まゆぽんです。タッパあるし、前髪ツンツンに立てて、お化粧も目の周りが締まる感じでスッとしてて。

続いて場面は早くも桶狭間の戦いへ(1幕物、1時間35分に収めたのでお話は駆け足かつ時系列があっちいったりこっちいったりします。信長の「うつけ時代」の場面はありません)。

今川義元@るうくんが信長に討ち取られる。
ここでるうくんの出番はほぼ終了…のはずなんですが、ビックリしたのはるうくんにほぼ丸々1曲のナンバーが当てられていたこと(真咲さんと掛け合い部分有)。真咲さんが「組子みんなに見せ場を」と言っていたことを思い出す。

ここで出てくる帰蝶@ちゃぴを中心とした娘役たちの中にちゃっかり混じっている、妻木@あーさ。今作妻木役でまさかの女役ですが、普段は男役です。臙脂色の着物に生成りっぽい柄が入ってます。兄である光秀がやってきて「兄上様!兄上様ではありませぬか!」とキャッキャしてます。

続いて南蛮船の場面。
ロルテス@たま様とオルガンティノ@からんちゃん。からんちゃんにもここと後半とで、ナンバーが2曲割り当てられてました。オルガンティノのキャラクターが何とも言えない可愛さ……!からん職人。あの銀橋出てすぐの「ンクウフフフフ♡」って笑い声はどこから出てるんだろう……

蒼矢くんやつっちーなど、下級生が銀橋出てきて歌ってました。これまたビックリ。

足利義昭@コマさんが可愛い。
信長、象に乗って現れます。結構大掛かりで、動くし鳴くしで、気合い入った大道具!
ここは浅井長政@としさんの見せ場でもありました、お市(信長の妹)を嫁にもらった長政が、義兄である信長と決別する。としさんのナンバー、信長と掛け合い有、途中からお市@うみ様も。

ここの長政とお市の捌け方が素敵なんですよ!暗転してそのまま捌けても良さそうなものを、銃声→長政「(お市を自分の陰に入れ)逃げい!」→再び銃声、長政の構える刀にあたり「カキン!」という音→そこから走って捌ける。
ああ、カッコイイ、カッコイイよおお。

将軍御所。
義昭の家臣と正室・側室たちによる「将軍様はご機嫌ナナメ♪」ソングがとても楽しいwww将軍なのにめっちゃバカにされてる義昭可愛い。結構長めのナンバーです。
やってきたロルテスたちに「将軍様の御威光はただひとり」なんておだてられてまんまと鼻の下のばす義昭可愛い。

信長家臣ズによる一致団結ソングもこの辺りだったかな。柱の陰からコッソリ見ているロルテスに「織田家に隙なんてないぞ」という黒塗りの弥助(象使い)@もっくん。


場面切り替わって「あ、なんか分かんないけど超いい声する!?」って思ったら、はいそうです信行@このちゃんです。
配役発表時から「似合う気しかしない」と一部で大変な評判だったわけですが、やはり裏切りません。「聡明」の二文字がここまで似合う弟とは。「兄上が病に伏せられたと聞いた。安堵致せ、この信行が見事織田家の家督を継いでみせようぞ」でしたかね、本当いい声ですよ。家臣たちの謀でそのまま暗殺されるんですけどね。

「兄上ェーーーーー!!」と叫びながら、なんとせり下がるこのちゃん、しかも本舞台後方ゼロ番、舞台上ひとりっきり。何なの、すごい。しかも入れ違いに前方せりから上がってくるのが信長。トップさん。すごい(語彙力)

信長のナンバー、「信行……♪散り行きし……」で「のぶゆき/ちりゆき」で音の韻踏む感じが好きです(細かい)

この後の場面で背景にある彼岸花がすごく綺麗で好き。信行と信長の入れ違いの間に15年時が経つので要注意です。

帰蝶の家臣ズ(くノ一的な)の稽古の相手をして?混じってる佐脇@ありちゃん。「つーかまえた♡」と恋人である妻木を抱き寄せるつもりが取り違えて別の娘(はーちゃん)を。「知りません!」とヤキモチ焼く妻木と、「そんなぁ」とヘタレる佐脇。
「いい匂いじゃ、ここは女の城じゃな」「ねねにいいつけるぞ」「お前こそまつが怖いんだろう」「ねねは怖くないのか」「…怖い」ってやりとりする秀吉と利家、ふたり揃って佐脇に「お前はこうなる前に、楽しめよ」。佐脇「えっ、それって…」。

帰蝶から信行の形見の着物を信長に届けるようにと命じられる妻木、そこに現れるロルテス。怪しい煙をかがされ、催眠?状態になる妻木…
ここ、ちゃぴとたま様と立て続けに1対1の芝居で、妻木役すごいね!?ってなった。

信長を囲んで秀吉・ねね、利家・まつ、佐脇が呑んでいて。雷に怯える秀吉がまつに抱きつくのを、「わしの女房じゃ!」という利家、「いいんです、私なんてひとりぼっちですから……本当なら今頃…妻木ィー!」と取り乱す佐脇。本当和む。ヘタレありちゃん。

信長がひとりになったところで、現れる催眠状態の妻木。信長も怪しい煙を嗅がされ?幻覚を見る。今まで自分が殺めてきた人間たちの怨念。その中に帰蝶の姿を見、「帰蝶…!」と叫び、そのまま帰蝶を重ね見た妻木を抱く…

この妻木とのシーンが、初日の写真で出てきてましたが、そのカットがすごくアレすぎて話題かっさらってて笑いましたwww実際観てみるとあの写真ほどの衝撃はないです。濃厚なのには変わらないし、信長様の御手は妻木の胸元(っていうか胸そのもの?)ガッツリですけどね!!!
奥の階段になだれ込んでのキスシーンまであります(白目)(真咲さん男役最後のキスシーンこれですね……)

ここで物音がし、正気に返る信長は妻木を切り捨てます。「理由を…!」と信長を問い質す兄・光秀と、妻木の亡骸を抱き起こす佐脇。



(とりあえずここまで。笑)