沼に落ちて。

ほぼ100%宝塚

2015年が終わる前に

 2015年も残りわずか…あと2時間足らずか。

12月の頭、月組大劇場「舞音」新人公演を観に行く前に更新したっきりでしたので、とりあえずザックリまとめて2015年を終えたいなあと。
 
  • 月組大劇場「舞音」新人公演
朝美絢、研7最後の新人公演にして2回目の新人公演主演(前回はちょうど1年前のPUCK)。
 
本人もラジオ(ビバ!タカラジェンヌ)で触れていたけれど、「ザ・宝塚の男役」という役で大劇場の真ん中に立ってみたかった、そして立てた、というのはとても大きなことなんだなあと。
PUCKは全体の95%は可愛い可愛い妖精でしたし(そして口をきいてはならないため途中セリフなし)、A-ENは人間の男性ではあったけれど、「学園一のハンサム。ツンデレ美男子」という設定かつ、少女漫画のようなセリフと仕草のオンパレードで、いわばどちらも「キワモノ」的というか。
それらを経験したのちに、宝塚らしい、ひとりの女性を愛し捧げる男役として主演に選ばれたこと、果たせたことを彼女はどう感じていて、これからどうなって行くのか…楽しみです。
 
バウ主演を終えてからの新人公演主演というのも、自信に繋がったんじゃないかなあと思います。
何かのスポーツ新聞でしたっけ、インタビューで「このまま進んでいっていいんだと思えた」って言ってるんですよね。
「自分はこのままやっていっていいんだ」と思えることがどれだけの強さ、エネルギーになるかというのは、どんな分野にも共通して言えることだとは思うんですが。
1日でも長く彼女の男役を、叶うならば出来るだけ光の当たる位置で見ていたいと思うファンのひとりとしては、その言葉が何よりも嬉しく感じるんですよね。
 
 
新人公演そのものは、初めて大劇場の新人公演を観たということもあり(今までは東宝でのしか観たことがなかった)、主演含めて何人かセリフを噛んだりしていたのが印象的でした(まゆぽんすら噛んでいた)。
聞くところによると、新公の配役は出ても初日までは新公どころではなく、本公演のお稽古でいっぱいいっぱい…らしいので、大劇場の新人公演は本当にお稽古時間も多くはないのかもしれません。
東宝の新人公演のクオリティは、大劇場を経てさらにお稽古を積んだ結果のものなんだなあと。
 
◆朝美  絢(シャルル・ド・ドュラン)
あの端正な顔立ちにキッチリリーゼントを作ってきました。髪も新人公演のために金髪に染め直して。が、個人的には後半の崩した髪型の方が好きですし似合ってるかな、と。
海軍の若きエリート将校という設定、白軍服姿、甘いセリフとベッドシーン、そして愛に溺れ破滅していく姿が観られて本望です。劇中のシャルルによるモノローグ(マノンが監獄にてシャルルからの手紙を読むところなど)が、(当然と言えば当然かもしれませんが)きちんと新人公演用に録り直されていたのもよかったです。声がいい。
 
本役の龍さんより、全体的に抑えめのお芝居だったかもしれない。小さく収まってしまっている、というわけではないのだけど、丁寧で繊細、優しく演じているのが伝わってきました。
 
最後のマノンとのハロン湾場面、あそこが本公演との一番の違いを感じたかな。シャルルとマノンふたりだけの小舟、ふたりだけのやりとりでありつつも、あくまで客席に聞かせようとしているように感じるのが本公演なら、新公はまさしく「ふたりがお互いのためだけに手紙を読み、愛を囁いている」ような感じ……やりとりの一言一言が、触れたら崩れてなくなってしまいそうな繊細さ、とでも言うべきなのか。
マノンが息絶えた後のシャルルの慟哭は凄かった。凄かったけど、くどくなるギリギリ一歩手前で引いていたように思う。
 
クリストフとのデュエットが2回あり、1度目だったかな?最後のフレーズ「♪真実の声ーー」の「こえーー」で盛大に声がひっくり返るという事故がありましたが(あそこまでひっくり返ると逆に分かりやすい)、A-ENでも高音は比較的綺麗に出していた(そして知る限り外していたことはなかった)ので、東宝の新人公演ではきちんと決めてくるんじゃないでしょうか。
 
◆叶羽  時(マノン)
あまり事前イメージはなかったのだけど、思ったより歌えていた気がする。ビジュアル的にはなんとなく、本役ちゃぴよりインドシナの踊り子っぽく見えたし、ちゃぴよりも小悪魔っぽい役づくりだったかな。
 
◆暁  千星(クオン)
「本役のたま様をよく見て勉強したんだろうなあ」と思った。細かいセリフの言い回しのクセ(抑揚)まで押さえるほどに。ありちゃんも体格はガッシリしてる方だと思うのだけど、アオザイは心なしかサイズ的に余裕があるように見えたので、たま様のガタイって本当に凄いんだなと。
役的に物語の中頃で死んでしまうので、新公なのにその後出ないのか…?と思っていましたが、マノンたちが流刑地へ流されようとされるシーンで「ハノイの民衆(男)」をやっている様子。
 
◆蓮  つかさ(クリストフ)
安定の上手さ。セリフが明瞭で聞き取りやすく、声がいい。シャルルとのデュエットは、個人的には本公演より新公の方が聞き取りやすかった気がする。
中盤クリストフの出番はないのだけれど、金髪ということもあるのかアルバイトはしてないみたいだ。
東宝新公ではもっとしっかり観ておきたいひとりなのだけど、いかんせん出番がシャルルとほぼ一緒なのが辛い。
 
◆英  かおと(もう一人のシャルル)
シャルル本人より割と大きい、もう一人のシャルルw
セリフがほぼないとはいえ、本役は美弥さま。今回かなり抜擢されたなあという印象。「この世の存在ではない何か」を感じさせる美弥さまに対し、割と生々しいというか、生命力のようなものを感じるシャルルⅡでした。
 
 
新公だけで大分長い気がするんですけど……あれ、おかしいな。 
他にも色々書きたい出演者は何人もいるんだけど、東宝新公後にしようかな。
 
 
引いた風邪を引きずったまま、中継を見ました。各組のパロディーが楽しめて、「やっぱりなんだかんだ全組とも本公演くらいは観ておくべきなんだな」と思いました。元ネタ知らないと面白さも分からないだろうし。
パロディーは雪組が一番面白かったかなあ?宙組も同率1位くらい。月組を今年一番見た私としては月組も面白かったけど、単純にパロディーそのものの面白さで言ったら3位かな。星組がちょっと分かりづらかった。元がガイズだからね。
 
あーさは今回がタカスペ初出演。
あっちを見てもスター、こっちを見てもスター、ていうか視界全部スター!!というとんでもない舞台の上に、たとえ今は端や後ろだったとしても、そのスターの一員として並び立っていることに感慨深いものを感じた中継でした。
そしてその並み居るスターの中にいても朝美絢は朝美絢なのだなあ、というのを感じで微笑ましく(ジャケットを広げて決めポーズ取るところとか)。
まあ、一番ニヤニヤしたのは「ステップが基本肩から入るのか、引きの映像でも肩の動きがひとり明らかに大きいことに気付いた瞬間」ですけどねwww
 
 
  • スカステ年末特番
開始すぐの、95期9名による「同期カルタ」が私にとっての最大のクライマックスでありハイライト。
95期9名、出演の全員が全て、男役なら「新公主演・バウ主演経験済み」、娘役なら「新公ヒロイン・バウヒロイン経験済み」、そしてトップ娘役(3名)というすごい面々。しかもこれでもまだ花組欠席。花組がいたら柚香光くんが入っていたかも。
 
とりあえずツボだったのは
 
  • 星組同期の情報ばかり把握している礼真琴
  • ヒントを4つも5つも出したのに分かってもらえない桜木みなと
  • 各組にいるらしい「キュウリ好きジェンヌ」
  • あさまゆは東京の寮で同室だった時期があり、朝ご飯に納豆を食べようとしたところ、寝ていても起きてきて怒るほど納豆嫌いな輝月ゆうまを見ており知っている朝美絢
  • 「同期曰く、『足音で来たことがすぐに分かる』」というヒントで月城かなとのお尻をバシバシとボードで叩く朝美絢(足音が特徴的だって自覚、あるんですねwww)(タカスペでひとり肩からステップとっているのを見た直後だったので非常にツボだった)
 
旅美写美のたま様ターンは本当に辛かった。たま様がひたすらイケメンで好青年でキラキラしていて辛かった。撮影を担当した女性が元同期(娘役)だったこともあり、リラックスしてた面もあったのかなとは思いますが、褒められたことに対する照れ隠しなのかちょっとぶっきらぼうなところまで含めて本当に辛かった。たま様は本当に婚約者として両親に紹介したい系男役すぎる。若くして将来有望、真面目でしっかり挨拶もできて逞しい。
 
  • 舞音/GJ ぽっぷあっぷ
あーさぽっぷあっぷ初出演。
出演者はとしさん、ゆりやくん、ゆうきくん、わかばちゃん、あーさの5人。主にとしさんによる司会進行。
 
テーマトークでいきなり「クイズ」を引いたあーさに「これ言ってよこれ」とコソコソ話をするとしさん。
カメラ回ってますし、間にゆうきくんいるんですけどwwwコソコソ出来てないんですけどwww
そしてとしさん提案のクイズ「ゆうきが祭りの場面で持っているランタンは何色でしょうか」。本人たちも「途中で持ってるランタン変わる」「持ってくる時のランタン?捌ける時のランタン?」とか言ってて、正解が果たしてあるのかないのか分からないクイズになってた気がするんですが、どうなのw
 
その他でも同じインドシナチームということで話振ったり相槌打ったりし合うとしさんと下級生モードのあーさがたまらなかったです。
東宝初日前にもう1回見ておきたい。
 
 
  • A-EN楽曲配信

 

12/24、クリスマスイブ配信開始。
イケメンは音源配信開始までイケメンなのかよ…とちょっと思ったりもした。ささやかなクリスマスプレゼント的な。
全部DLして聞いても1周30分くらいしかなくて、ショーなんて全然全体をカバー出来てないし、スカステでの早いオンエアが望まれる。たぶん春くらいになりそうだけど。
ボーカルカットとか差し替えとか割愛とか、ありませんように。タカニュでの扱いを見る限り、そんなに(著作権的に)危ないチョイスを野口先生はしてないとは思う。スミレコード的に危ない演出はあれこれしてましたけどね(褒めてる)。