沼に落ちて。

ほぼ100%宝塚

A-ENを回顧する -ARTHUR ver.- ①

お久しぶりです。

 
演目発表で騒ぎ、先行画像で騒ぎ、ポスターで騒ぎ、配役発表で記事を2本も書き、稽古場映像では一周回って冷静になり、いざ観劇しようもんなら散々騒いでいたA-ENが両バージョンとも全日程を終えてから早いもので1週間。
 
あれこれ思いはあるのに、というよりありすぎてまとまった形に出来ないまま時間が過ぎていました。
 
 
でももうそろそろ落ち着いて振り返れるかな、と(舞音集合日過ぎてますがな)。
まずはあーさverから。
 
 
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  • Act1  PROM LESSON
1幕目はアメリカのブルックリンハイスクールを舞台としたミュージカルコメディ。
ストーリー自体はどこかで見たことあるような感じで、特に凝ったところはなく。「イケメン男子が垢抜けない女の子を可愛くする」なんて、まあどこの「野ブタをプロデュース」だよとww
 
しかしこのヘタに凝らないストーリーにしたことが、若手ばかりのWSにはよく合っていたように思う。下級生の真っ直ぐ伸び盛りなところは高校生という年頃とよく重なるし、自分の持てる力を全力でただただぶつける他ないメンバーにとって、ストーリーが分かりやすいというのはそれだけやりやすかったんじゃないかと。
これはあーさver/ありverどちらにも言えることですね。
 
 
オープニング。薄暗い舞台上に音楽がかかり、ブレザー姿の制服に身を包んだ男役が踊り始め、ピンスポットが舞台中央奥にいるアーサー(朝美絢)にパン!と当たった瞬間、振り返って歌がスタート。
 
「自信を無くして不安になったら  俺の胸に飛び込んでこい」
「完璧な人間なんていないんだよ  俺だけが知ってるお前の魅力  こっそり教えてやろうか?  全部だよ」
「俺とお前のプロムレッスン  人目なんて気にしちゃダメだぞ  お前は俺だけの生徒なんだから」
「秘密授業は無期限延長  今夜はお前を離さない」
 
………思い出して書いてるので、ニュアンス違うところあるかもしれませんがまあほぼこんな感じでしたかね……
 
 
冷静に考えるとかなり恥ずかしい。
 

オープニングからこれ。この歌詞と音楽に合わせてブレザー制服の月組若手が群舞。野口先生、最初から飛ばしすぎ。
しかも「全部だよ」はアーサーの一人セリフとなっており、その瞬間舞台上は再び薄暗くなってアーサーにピンスポですからね?ピンスポで「全部だよ」、舞台上なので「こっそり」もクソもないわけですがwww、野口先生の脳内イメージとしては「耳元でこっそり囁く」感じなんでしょう、たぶん。

 
ちなみにストーリー中オネエで出てくるアダム(佳城葵)もここでは前髪を止めるピンもなく、キメキメです。ルーベルト(夢奈瑠音)もストーリー中はブレザーの前をカッチリ止めてますが、ここでは開けてヒラヒラのオスカルみたいなブラウスが見れます。
 
歌が終わると舞台奥上段に「うだつの上がらない残念女子・ヴァイオラ」(紫乃小雪)が登場。
どっからどう見ても残念。本当に残念。初日はあまりの残念っぷりに大分クスクスザワザワしました。
「俺が彼女に出会ったのはある秋の日だった…彼女はまだ垢抜けてなくて、ちょっぴり残念な女の子だった」的なアーサーのナレーションが入り、ヴァイオラは捌け学生メンバーが舞台に登場、場面は昼休みの食堂に。
 
そして晴音アキちゃん演ずるハンナのナンバーからスタート。学食のおばさん…もといお姉さんという設定で、プロムに向けて男子・女子それぞれへの「ビューティーランチ」を紹介していく元気で明るいナンバー。
後々プロムのダークホースとなるマイルズとアダムの出会いもさり気なくここだったりします(下手のカウンター)。
ダンスナンバーは男子パート/女子パートで分かれていて、アダムは女子パート踊ってるというww
 
ハンナの周りを男子生徒・女子生徒が囲み踊っている間、アーサーとマイルズ(輝月ゆうま)は下手側から階段を上がり舞台奥を通って上手側階段から降りる。その間の2人の絡みがもう可愛くてですね……
アーサーの頬を触ってお肌チェックして腕でバッテンのサインするマイルズとか、プロムに乗り気でないアーサーの手をとりそのままクルッと回して受け止めるマイルズとかが見られたんですよね。
 
ハンナおばさんのナンバーが終わるとアーサーとマイルズの2人芝居。
 
「てかマイルズ、みんなプロムプロムって騒ぎ過ぎじゃね?」
はい出たーー、イケメンにしか許されない発言出たーーー。キング候補、それもナンバーワン候補に選ばれるほどなのにそれを「騒ぎすぎじゃね?」とは、さすが学園一のハンサムは言うことが違うwww
マイルズ「まあ高校生男子としては完璧だもんな、顔もいいしスポーツも出来るしだって成績だって悪くない」
アーサー「あぁ」
マイルズ「そこは否定しないのかよ!」
 
リリィちゃんと組んで出るんだろ、とマイルズに言われて「そのことなんだけどさぁ…」と切り出したところにリリィ(叶羽 時)登場。
昨晩のリリィ→アーサーへのLINEで別れ話が出ていたことが明かされる。「昨日のあれってもしかして…」「最初はあなたってツンデレでカッコイイ♡って思ったけど上から目線でお姫様の私には合わないって分かったのよ!」グッバイのスタンプ10連打!」「しかもスタンプだけなのか!」
宝塚の舞台でLINEやスタンプのワードを聞こうとは。
 
「これ返すわね!元カレのものなんて持っていたくないから!」とアーサーに渡されるDVDボックス。名作洋画のコレクションボックスだったかな?「…『ティファニーで朝食を』。オードリー・ヘプバーンは私みたいに綺麗だったわ!」と言うリリィと、DVDボックスのジャケットを見比べて小首傾げるアーサーwwww
「最後の1本は見てない!」「見てから返せよ!」
文学教師・グレン(春海ゆう)にアーサーがバイトに明け暮れ授業をサボっていることを告げ口しちゃった、というリリィ。
 
リリィの新しいパートナーはフェンシング部のルーベルト。ドイツ出身の貴族?でマントを翻し「リリィ様、ただいま参上致しました」と舞台奥から登場、跪く。
「小顔でイケメン、筋肉質で…」と肩に掴まるリリィ、「ちょ…やめて下さい」と照れるルーベルトに対し「やぁだ照れちゃって可愛い♡」
リリィはルーベルトと組みプロムへ出ることを宣言。アーサーに「あなたはもうパートナーじゃない!言わばライバル!」と告げる。「せいぜい新しいパートナー見つけて頑張ってねーバイバーイ!」そしてルーベルト「Auf Wiedersehen!(さようなら!)」舞台去る時いちいちこの決め台詞。
 
アーサー「グレン先生の文学の授業、みんな顔伏せて寝てるからサボっても分かんねーんだよ」顔伏せて寝てる、のジェスチャー可愛かった。
マイルズ「グレン先生、生活指導も兼ねてるからきっとすごく怒ってるぜ。課題も厳しいって話」
 
そこにグレン先生登場、ハンナに「ビューティーランチはワシも食べていいのか?」と聞いて「先生はプロム出ないでしょ」(結局ビューティーランチ食べてるけど、グレン先生的には美味しくないらしい)。
 
「マイルズ、あっちでメシ食おうぜ…!」と忍び足でその場を去ろうとするアーサーとマイルズ。しかし「アーサー・キャメロンくん、だったかな?」と呼び止められ、「君は授業よりもアルバイトの方が好きなようじゃな、あのケバい女子に告げ口されなくてもサボっていたのは知ってたわい」「授業はな!オリンピックと一緒で参加することに意義があるのじゃ!」ここで咳き込むグレン先生、帽子が脱げてハゲ頭が露わにwww
アーサー「大丈夫…ですか?」帽子を拾って渡すアーサー、「救急車呼びましょうか?」「年寄り扱いするな!」
日によってアーサーが帽子を返すタイミングが遅かったのか「からかって遊ぶんじゃない!」ってグレン先生が言ってたこともあったかな。
 
グレン先生より、「授業をサボっていた罰として、私の尊敬する文豪・カフカの『変身』にちなんで『日常生活における変身』をテーマに20枚のレポートをプロムまでに提出すること、提出しなければ単位はやらん!卒業はナシじゃ!」と突きつけられるアーサー。
 
マイルズ「プロムで優勝出来ず、卒業も出来なかったら今までの評判は地に落ち、ニューヨークフィルムアカデミーで映画の勉強をするって話もおしまいだな」
アーサー「やめてくれ、このままだと俺の人生ジ・エンド」
 
リリィから返されたDVDボックスを手に「どうしたら…」と頭を抱えるアーサー、滑り落ちる1枚のディスク。リリィが見ずに返した作品、それが「マイフェア・レディ」。
「これだ!これだよ!」と閃くアーサー。「これをやる!」と鼻息荒く宣言。マイルズ「女装すんのか!?やめとけよ」「ちげーよ!!」「イライザを美少女に仕立て上げたヒギンズ博士みたいに!磨けば光る原石、ヒロインを探す!」
この女装すんのか!?のくだりは何回見ても笑えた。
 
「♪でもお前は魔法使いじゃない!」って言いながら人差し指で魔法かけるみたいなフリをお互いにやるアーサーとマイルズ可愛すぎた。
 
「♪Where is my heroine〜」と美少女に変身させるヒロイン探しに燃えるアーサーの「♪oh oh oh!」と言いながらの下手に向かってのスライディング膝つきが高校生男子っぽくて好きでした。
マイルズ「なんかミュージカルっぽくなってきたぞ!」
 
ヒロインオーディション開始。
下手側のテーブルに腰掛け、舞台奥から出てくるヒロイン候補を品定め。1番目、ハンバーガー片手に出てくるふくよかな(笑)女の子(たしか朝陽つばさ?)。
マイルズ「あの子は?」
アーサー「あれはちょっと1ヶ月じゃ間に合わねぇだろw」
2番目、清掃のおばさん(蒼瀬侑季)。
マイルズ「彼女は?」
アーサー「ていうか生徒じゃねぇし」
 
そして最後、ヴァイオラの登場。舞台奥から舞台前方まで勢いよく出てきてコケるwww
登場するや否や姿勢が俄然前のめりになるアーサー。
アーサー「あの子は?面白ぇじゃん」
マイルズ「あいつだけはやめとけって!写真部で根暗のヴァイオラ、目が合ったら呪われるって噂だぜ」
アーサー「え?なんで?いいじゃんw」
このヒロインオーディションの2人の小芝居が本当に楽しくて面白くて。印象としては千秋楽に向かって段々好き放題言うようになってた気がするw
 
お昼を食べようとテーブルについてうさぎのぬいぐるみを隣に並べるヴァイオラ
マイルズ「ぬいぐるみだって、うわ怖っわーー」
アーサー「しっ!静かにしろよ!」
そこに男子生徒2名(星那由貴/優ひかる)が現れヴァイオラに絡む。
「ここは俺たちの場所なんだよ!」「お前は向こうで食ってろよ!」「うさぎのぬいぐるみだってよー!」とピーくん(ぬいぐるみの名前)を取り上げられるヴァイオラ「ピーくん!!」
 
「ちょっと止めてくる」とマイルズの元を離れるアーサー。「食堂はみんなのもので、誰のものなんてことはないんじゃないかな?」さすが学園一のハンサム。
「ああ?」と対峙するヒューバート(優ひかる)。ここヒューバートの方が背高いんですよね←
 
サブウェイを模したようなサンドイッチの紙袋をヒューバートに被せられるヴァイオラ、覚醒。
紙袋を被ったまま空手技が飛び出し、恐れをなしたユージン(星那由貴)とヒューバートは逃げる。「すっげーー…」とあっけに取られるアーサー、空手技の巻き添えを食らって右腕を負傷。
アーサー「痛ってぇ……なんだよ、この展開」
右手首を押さえて屈み込むアーサーと、アーサーを攻撃してしまったことに気付き「どうしよう!」となっているヴァイオラ。ここで暗転、次の保健室の場面へ。
 
 
長くなりすぎたので一度ここで止めます。
とりあえずストーリー順に場面振り返ってみてますが、想像以上に覚えてなくて私の脳みその残念なこと残念なこと。
アダムの「マイルズくんは私と組みましょう♡」の場面はどこで入るんだったか……この後だったよね……?