沼に落ちて。

ほぼ100%宝塚

月組「信長/Forever Love!!」千秋楽備忘

Twitterに到底書ける量じゃないのでこちらに。とりあえず思いつくまま。ライブビューイングです。

・雨の予報が出ていたけど入りの時に上がったらしい真咲さんやはり持ってる
・その後は概ね天気回復、蒸し暑いくらいに

◆信長
・分かりやすいアドリブは入りようがないと思う
・家臣たち中心に泣いているような感じで顔がグシャッとしてる人多数も、御屋形様は終始とってもいい笑顔
・真咲さん中心のアングルは想定内、プロローグ桶狭間後の銀橋と、本能寺「これで見納めか」の後の銀橋はほとんど本舞台映らなかったです
・でも全体的にはよいアングルというか、きちんとカットとってて、ライブビューイングもノウハウ蓄積というか、計画きちんと立てて「この場面は誰を抜いて下さい」とかって話し合ってるんだろうなって思いました
・サブくん柴田勝家の「かかれー!」なんて短いセリフもきちんとアップのカット挟んだんですよ
・織田家家臣ズの短い歌い継ぎも、ミスることなくひとりひとりソロ場面抜いてた
・2年前の壮さんサヨナラLVの時は、「おい明らかカメラの切り替えミスってるだろ映しちゃアカンやつ」みたいな場面がちょこっとあったんですよ確かね
・信行様どアップごちそうさまでした、ラストの信行様は乱闘の末、左の袖が脱げてしまって中の紫襦袢でした。刺したひびきちさんの顔を睨む顔つきがとてもよかったです。
・長政様が銃弾を刀でカキン!と弾く場面は映してもらえず残念でした。象の上で高らかに笑う御屋形様が映りました
・「兄上様!兄上様ではありませぬか!」の妻木が最初からアップだったのでビビる
・大画面での御屋形様×妻木、なんていうかそれはもう
・御屋形様のカットだけで行くと思ったのに歌う妻木のカット入ってた
・髪かきあげる御屋形様、東宝初日映像ぶりに見れた(2回目)
・今日の良之は妻木の髪は払ってなかったです
・「ええいやめたやめた!」の秀吉、完全に泣いてたのでは

・今回の東宝は2階席がほとんどだったので、美弥カチャ他の客席お戯れ、久々観たというか初めてまともに観た気分でした
・キサス、序盤しばらく真咲さんと朝美さん2人だけのカットになっててニヤニヤしました(真咲さんを上手から抜いてた結果)
・キサス後、ちゃぴが現れても捌けないどころか真咲さんにまとわりついて「ちょっと何w」って言われるとしゆりあさありwwww

(追記予定)

月組「信長/Forever Love!!」観ました

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観てきました。
6/10(金) 15:00の初日から始まり、6/12(日) 11:00まで連続4回。ちょっと自分でも何やってるんだろう……って思いつつ。まあ大分流れは頭に入った感ある。


  • 初日の初日
東宝の初日や別箱の初日を観たことは何度かあれど、大劇場本公演の初日を観たのは初めて。
客席の誰もがこの先の展開を知らず、拍手のタイミングとか探り探りな雰囲気。でもさすがに初日はコアなファンが多いんでしょうね、笑うところは2日目よりも初日の方が笑ってましたww

  • プログラム
雪組るろうに剣心」からですかね、プログラムの内容の充実が図られたっぽくって、ボリュームも増えてます。厚い。なのにお値段変わらず1,000円ポッキリ。こういう改善はありがたいのでどんどんやろう。
ちなみに今回のプログラムは信長の作・演出である大野先生のこだわり設定解説ページがとんでもなく重いので、「観劇前にしっかり把握しておきたい!」「1回しか観れない…」って方は前日までか、当日の観劇数時間前までには購入をオススメします。マジ読みきれないから。

  • 開演前に
明智光秀@カチャ、羽柴秀吉@美弥さまによる観劇マナー啓発アナウンス有。
お館様(信長)大好きな秀吉が、そのお姿を一目見ようと前のめりになったり、携帯やビデオカメラで撮影をしようとしたり、録音しようとするのを、明智が「このサルが!!」と嗜める内容。なかなか笑えますwww終わると拍手、開演。


  • NOBUNAGA   信長   -下天の夢-
男性脚本・演出家による、戦国の男たちの夢と生き様を描いた、男の物語。なのに演じてるのは全員女性なので、当たり前ながら改めて不思議な気分になりました。
この作品、男性好きなんじゃないかなーと。逆にいわゆるラブストーリー的要素を求める女性ファンにはつまらないかも。男の生き様というか野望、ロマンに萌える作品。おそらく。「馬鹿じゃないの…?」って思えるような理屈すら曲げられず生きる様を楽しむというか(伝われ)。

プロローグ。
せり上がりの上に白い着物をまとった信長@真咲さんがひとりきり。正統派?の音楽に合わせて敦盛を舞う。舞った後に「ギュイイイイイン!!」というエレキギターの音が入って舞台照明は真っ赤に切り替わり、開演アナウンスと共に信長せり下がり。代わって秀吉はじめ武将たちが甲冑&帯刀姿で出てきて、ロックナンバーに合わせ群舞!!!

はいもうここで最高です。
ちなみに武将ズの中のイチオシは前田利家@まゆぽんです。タッパあるし、前髪ツンツンに立てて、お化粧も目の周りが締まる感じでスッとしてて。

続いて場面は早くも桶狭間の戦いへ(1幕物、1時間35分に収めたのでお話は駆け足かつ時系列があっちいったりこっちいったりします。信長の「うつけ時代」の場面はありません)。

今川義元@るうくんが信長に討ち取られる。
ここでるうくんの出番はほぼ終了…のはずなんですが、ビックリしたのはるうくんにほぼ丸々1曲のナンバーが当てられていたこと(真咲さんと掛け合い部分有)。真咲さんが「組子みんなに見せ場を」と言っていたことを思い出す。

ここで出てくる帰蝶@ちゃぴを中心とした娘役たちの中にちゃっかり混じっている、妻木@あーさ。今作妻木役でまさかの女役ですが、普段は男役です。臙脂色の着物に生成りっぽい柄が入ってます。兄である光秀がやってきて「兄上様!兄上様ではありませぬか!」とキャッキャしてます。

続いて南蛮船の場面。
ロルテス@たま様とオルガンティノ@からんちゃん。からんちゃんにもここと後半とで、ナンバーが2曲割り当てられてました。オルガンティノのキャラクターが何とも言えない可愛さ……!からん職人。あの銀橋出てすぐの「ンクウフフフフ♡」って笑い声はどこから出てるんだろう……

蒼矢くんやつっちーなど、下級生が銀橋出てきて歌ってました。これまたビックリ。

足利義昭@コマさんが可愛い。
信長、象に乗って現れます。結構大掛かりで、動くし鳴くしで、気合い入った大道具!
ここは浅井長政@としさんの見せ場でもありました、お市(信長の妹)を嫁にもらった長政が、義兄である信長と決別する。としさんのナンバー、信長と掛け合い有、途中からお市@うみ様も。

ここの長政とお市の捌け方が素敵なんですよ!暗転してそのまま捌けても良さそうなものを、銃声→長政「(お市を自分の陰に入れ)逃げい!」→再び銃声、長政の構える刀にあたり「カキン!」という音→そこから走って捌ける。
ああ、カッコイイ、カッコイイよおお。

将軍御所。
義昭の家臣と正室・側室たちによる「将軍様はご機嫌ナナメ♪」ソングがとても楽しいwww将軍なのにめっちゃバカにされてる義昭可愛い。結構長めのナンバーです。
やってきたロルテスたちに「将軍様の御威光はただひとり」なんておだてられてまんまと鼻の下のばす義昭可愛い。

信長家臣ズによる一致団結ソングもこの辺りだったかな。柱の陰からコッソリ見ているロルテスに「織田家に隙なんてないぞ」という黒塗りの弥助(象使い)@もっくん。


場面切り替わって「あ、なんか分かんないけど超いい声する!?」って思ったら、はいそうです信行@このちゃんです。
配役発表時から「似合う気しかしない」と一部で大変な評判だったわけですが、やはり裏切りません。「聡明」の二文字がここまで似合う弟とは。「兄上が病に伏せられたと聞いた。安堵致せ、この信行が見事織田家の家督を継いでみせようぞ」でしたかね、本当いい声ですよ。家臣たちの謀でそのまま暗殺されるんですけどね。

「兄上ェーーーーー!!」と叫びながら、なんとせり下がるこのちゃん、しかも本舞台後方ゼロ番、舞台上ひとりっきり。何なの、すごい。しかも入れ違いに前方せりから上がってくるのが信長。トップさん。すごい(語彙力)

信長のナンバー、「信行……♪散り行きし……」で「のぶゆき/ちりゆき」で音の韻踏む感じが好きです(細かい)

この後の場面で背景にある彼岸花がすごく綺麗で好き。信行と信長の入れ違いの間に15年時が経つので要注意です。

帰蝶の家臣ズ(くノ一的な)の稽古の相手をして?混じってる佐脇@ありちゃん。「つーかまえた♡」と恋人である妻木を抱き寄せるつもりが取り違えて別の娘(はーちゃん)を。「知りません!」とヤキモチ焼く妻木と、「そんなぁ」とヘタレる佐脇。
「いい匂いじゃ、ここは女の城じゃな」「ねねにいいつけるぞ」「お前こそまつが怖いんだろう」「ねねは怖くないのか」「…怖い」ってやりとりする秀吉と利家、ふたり揃って佐脇に「お前はこうなる前に、楽しめよ」。佐脇「えっ、それって…」。

帰蝶から信行の形見の着物を信長に届けるようにと命じられる妻木、そこに現れるロルテス。怪しい煙をかがされ、催眠?状態になる妻木…
ここ、ちゃぴとたま様と立て続けに1対1の芝居で、妻木役すごいね!?ってなった。

信長を囲んで秀吉・ねね、利家・まつ、佐脇が呑んでいて。雷に怯える秀吉がまつに抱きつくのを、「わしの女房じゃ!」という利家、「いいんです、私なんてひとりぼっちですから……本当なら今頃…妻木ィー!」と取り乱す佐脇。本当和む。ヘタレありちゃん。

信長がひとりになったところで、現れる催眠状態の妻木。信長も怪しい煙を嗅がされ?幻覚を見る。今まで自分が殺めてきた人間たちの怨念。その中に帰蝶の姿を見、「帰蝶…!」と叫び、そのまま帰蝶を重ね見た妻木を抱く…

この妻木とのシーンが、初日の写真で出てきてましたが、そのカットがすごくアレすぎて話題かっさらってて笑いましたwww実際観てみるとあの写真ほどの衝撃はないです。濃厚なのには変わらないし、信長様の御手は妻木の胸元(っていうか胸そのもの?)ガッツリですけどね!!!
奥の階段になだれ込んでのキスシーンまであります(白目)(真咲さん男役最後のキスシーンこれですね……)

ここで物音がし、正気に返る信長は妻木を切り捨てます。「理由を…!」と信長を問い質す兄・光秀と、妻木の亡骸を抱き起こす佐脇。



(とりあえずここまで。笑)

雪組・るろうに剣心を観ました

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(大劇場ロビー内のお花。サッカーボールがついてるようにしか私には見えない←)

さてさて年末以来の更新となりました。
恐ろしいことに最終的に2X回も観てしまった月組の舞音/GJの感想を書きなぐったまま放置しておいて何なのですが、遠征の帰路がてら、この週末に遠征して観た雪組るろうに剣心の感想でも書こうかなと。

2/27(土) 15:30 1階前方センター
2/28(日) 11:00 2階後方センター


  • 原作や映画版など
原作は先日ジャンプ公式サイトで期間限定で1-4巻まで公開されていたものを読み、映画版はテレビでオンエアされたうちの1作目をサラッと。
それくらいの知識で観劇しました。

  • ざっくりとした印象
和物でもイケコはイケコだな、と思いました。舞台装置の派手さ、盆の使い方。幕末から明治への遷移期にあった東京の街並みなんかも、パネルに映し出す(もしくはプロジェクター?)映像で臨場感あって見応えあり。
時代が時代ということもあって洋服を着た人間も多くいますし、コテコテの日本物らしさを求めて観ると「こんなはずでは」となるかも?まあ原作をなんとなくでも知っていれば、もしくは知らなくても「元々漫画の話だからなー」って思って観ればオッケーだと思います。

  • 殺陣
「アクションロマネスク」でしたっけ、冠言葉。その通りでした。和物アクション。殺陣がすごい。とにかくすごい。殺陣に関して宝塚の中でも特に鍛え上げられている雪組でも、ここまでやるのは相当大変だったのでは。
ところどころ、「これ女性がやってるんだもんなー…すごいな…」って冷静に考えるレベル。
原作が原作だけに、それに近付けようと演者も稽古を重ね、演出も頑張って工夫したと思う。刀を振る音、刃がぶつかり合う音だけでも、いつもの日本物よりずっと沢山効果音が当てられていて、種類も多い(なおこの効果音を合わせるスタッフは、専門家というわけではないがそれ担当の方がいて稽古場から音当てをしていくとのこと by央雅光希さんお茶会)。
竹林で斬り合うシーンは竹も切り倒される舞台機構になっていて驚きました。どうなってるんだ、あれ……

  • 音楽
全体的にキャッチー。アップテンポで遊び心のある歌詞だったり、打ち込みとか電子音とか。アニソンってわけじゃないけど、漫画原作だね!という感じ。

  • 好きな場面など
順を追って。

<第一幕>

◆第一場
冒頭から専科おふたり登場。そして殺陣。竹が切り倒れる舞台装置。
◆第ニ場
島原。太夫たちの煌びやかさが楽しい。
◆第三場
とりあえずクズ男の加納惣三郎が逃げます。その加納を追う斎藤一の「身内の恥は身内で消す」という捨て台詞。
◆第四場
ここの官軍と新撰組の群舞がもうとにかくカッコイイです。
盆回りと中央せり上がりを駆使して見事な美しさ。2階から全体を眺めたい。
赤い獅子のような被り物をした人物(がおり)は、てっきり赤報隊だと連想したのだけど、そういうわけではないらしい。
◆第五場A・B・C
まなはるとあすくんメインの歌から始まる楽しい場面。観客もこの時代背景に詳しい人ばかりではないということを踏まえて?、「明治維新とはこういうもの」というのを楽しくふたりが解説!陸蒸気(蒸気機関車)の絵も後ろに出るし、中学生とかは歌覚えたらテストで答えられるんじゃないでしょうか??www
前の場面で男役が出払ってるので、ここは娘役さんが沢山出ますw
警官チームの動きもコミカルながらこの時代の警官(通称「おいこら」)を表してて面白い。
◆第六場
比留間組のシーン。カリ様の歌ソロ有!カリ様、前作・星逢一夜の悪童といい今回といい、本当に柄悪い役がお似合いで…w
このシーンで下手端の方にいる辛子色の半纏を羽織っているのが縣千くんです(突然の縣くん情報)。
◆第七場B
「神谷活心流」とはなんぞや、を歌に乗せて薫が解説。この時の門下生にきんぐがいるあたり、めっちゃ強そうなんですけど。さすが神谷活心流←
◆第八場
阿片患者の演技が迫真すぎてビビる。何を参考にしたのかちょっと気になるくらいにはこわい。
◆第十場
ちぎ@剣心が銀橋で歌いながら過去回想。ひとこ@剣心の影がひたすらカッコいいターン。そして個人的にはスーパー縣@清里タイム。セリフ普通に喋ってひとこに斬りかかり、そして「死ねない、死にたくない…!」と執念の一太刀を浴びせる役。ええ、ガヤ芝居の中の一言二言じゃあありません。こわい、何なのこの子。  ※縣くんは研1です
◆第十一場
明治東京のアイドル・牛鍋屋「赤べこ」(違う)。前のシーンの重暗から一転、とにかく軽快で可愛い。
左之助登場で歌舞伎のように自己紹介をしてから、そのまま歌舞伎の形式で?剣心と対決。
なぎしょ@観柳から「行列に割り込め!」と言われて向かったのに、赤べこの可愛い女の子に囲まれると「あ、そっか並ぼうかなあw」と言わんばかりに顔が緩むがおり@比留間伍兵衛が面白かったwww
◆第十三場
噂のアイドルユニット・御庭番衆のシーン←
かなとくん@蒼紫の二刀流捌きが素晴らしい。側転?を進化させたようなアクロバットで下手に登場するのはカリ様@般若です。腕が赤いしましま。
◆第十四場B
本舞台上手袖から入ったり出たりする御庭番衆(面装着)のポーズが一回一回違うのがツボ(そこかい)
◆第十五場
ジェラール山下こと加納惣三郎の洋館。
幕が上がった時、下手側にいる従僕ふたりは諏訪くんと縣くんです。
ここはとにかく人が多くて色んなことをあっちこっちで展開してるらしく、全然把握出来てません。目が足りない。



長くなったし新幹線も降りなきゃなので←、ここで一旦区切りましょう。続きは気が向いたら……書くかもしれないw(あてにならない)

2015年が終わる前に

 2015年も残りわずか…あと2時間足らずか。

12月の頭、月組大劇場「舞音」新人公演を観に行く前に更新したっきりでしたので、とりあえずザックリまとめて2015年を終えたいなあと。
 
  • 月組大劇場「舞音」新人公演
朝美絢、研7最後の新人公演にして2回目の新人公演主演(前回はちょうど1年前のPUCK)。
 
本人もラジオ(ビバ!タカラジェンヌ)で触れていたけれど、「ザ・宝塚の男役」という役で大劇場の真ん中に立ってみたかった、そして立てた、というのはとても大きなことなんだなあと。
PUCKは全体の95%は可愛い可愛い妖精でしたし(そして口をきいてはならないため途中セリフなし)、A-ENは人間の男性ではあったけれど、「学園一のハンサム。ツンデレ美男子」という設定かつ、少女漫画のようなセリフと仕草のオンパレードで、いわばどちらも「キワモノ」的というか。
それらを経験したのちに、宝塚らしい、ひとりの女性を愛し捧げる男役として主演に選ばれたこと、果たせたことを彼女はどう感じていて、これからどうなって行くのか…楽しみです。
 
バウ主演を終えてからの新人公演主演というのも、自信に繋がったんじゃないかなあと思います。
何かのスポーツ新聞でしたっけ、インタビューで「このまま進んでいっていいんだと思えた」って言ってるんですよね。
「自分はこのままやっていっていいんだ」と思えることがどれだけの強さ、エネルギーになるかというのは、どんな分野にも共通して言えることだとは思うんですが。
1日でも長く彼女の男役を、叶うならば出来るだけ光の当たる位置で見ていたいと思うファンのひとりとしては、その言葉が何よりも嬉しく感じるんですよね。
 
 
新人公演そのものは、初めて大劇場の新人公演を観たということもあり(今までは東宝でのしか観たことがなかった)、主演含めて何人かセリフを噛んだりしていたのが印象的でした(まゆぽんすら噛んでいた)。
聞くところによると、新公の配役は出ても初日までは新公どころではなく、本公演のお稽古でいっぱいいっぱい…らしいので、大劇場の新人公演は本当にお稽古時間も多くはないのかもしれません。
東宝の新人公演のクオリティは、大劇場を経てさらにお稽古を積んだ結果のものなんだなあと。
 
◆朝美  絢(シャルル・ド・ドュラン)
あの端正な顔立ちにキッチリリーゼントを作ってきました。髪も新人公演のために金髪に染め直して。が、個人的には後半の崩した髪型の方が好きですし似合ってるかな、と。
海軍の若きエリート将校という設定、白軍服姿、甘いセリフとベッドシーン、そして愛に溺れ破滅していく姿が観られて本望です。劇中のシャルルによるモノローグ(マノンが監獄にてシャルルからの手紙を読むところなど)が、(当然と言えば当然かもしれませんが)きちんと新人公演用に録り直されていたのもよかったです。声がいい。
 
本役の龍さんより、全体的に抑えめのお芝居だったかもしれない。小さく収まってしまっている、というわけではないのだけど、丁寧で繊細、優しく演じているのが伝わってきました。
 
最後のマノンとのハロン湾場面、あそこが本公演との一番の違いを感じたかな。シャルルとマノンふたりだけの小舟、ふたりだけのやりとりでありつつも、あくまで客席に聞かせようとしているように感じるのが本公演なら、新公はまさしく「ふたりがお互いのためだけに手紙を読み、愛を囁いている」ような感じ……やりとりの一言一言が、触れたら崩れてなくなってしまいそうな繊細さ、とでも言うべきなのか。
マノンが息絶えた後のシャルルの慟哭は凄かった。凄かったけど、くどくなるギリギリ一歩手前で引いていたように思う。
 
クリストフとのデュエットが2回あり、1度目だったかな?最後のフレーズ「♪真実の声ーー」の「こえーー」で盛大に声がひっくり返るという事故がありましたが(あそこまでひっくり返ると逆に分かりやすい)、A-ENでも高音は比較的綺麗に出していた(そして知る限り外していたことはなかった)ので、東宝の新人公演ではきちんと決めてくるんじゃないでしょうか。
 
◆叶羽  時(マノン)
あまり事前イメージはなかったのだけど、思ったより歌えていた気がする。ビジュアル的にはなんとなく、本役ちゃぴよりインドシナの踊り子っぽく見えたし、ちゃぴよりも小悪魔っぽい役づくりだったかな。
 
◆暁  千星(クオン)
「本役のたま様をよく見て勉強したんだろうなあ」と思った。細かいセリフの言い回しのクセ(抑揚)まで押さえるほどに。ありちゃんも体格はガッシリしてる方だと思うのだけど、アオザイは心なしかサイズ的に余裕があるように見えたので、たま様のガタイって本当に凄いんだなと。
役的に物語の中頃で死んでしまうので、新公なのにその後出ないのか…?と思っていましたが、マノンたちが流刑地へ流されようとされるシーンで「ハノイの民衆(男)」をやっている様子。
 
◆蓮  つかさ(クリストフ)
安定の上手さ。セリフが明瞭で聞き取りやすく、声がいい。シャルルとのデュエットは、個人的には本公演より新公の方が聞き取りやすかった気がする。
中盤クリストフの出番はないのだけれど、金髪ということもあるのかアルバイトはしてないみたいだ。
東宝新公ではもっとしっかり観ておきたいひとりなのだけど、いかんせん出番がシャルルとほぼ一緒なのが辛い。
 
◆英  かおと(もう一人のシャルル)
シャルル本人より割と大きい、もう一人のシャルルw
セリフがほぼないとはいえ、本役は美弥さま。今回かなり抜擢されたなあという印象。「この世の存在ではない何か」を感じさせる美弥さまに対し、割と生々しいというか、生命力のようなものを感じるシャルルⅡでした。
 
 
新公だけで大分長い気がするんですけど……あれ、おかしいな。 
他にも色々書きたい出演者は何人もいるんだけど、東宝新公後にしようかな。
 
 
引いた風邪を引きずったまま、中継を見ました。各組のパロディーが楽しめて、「やっぱりなんだかんだ全組とも本公演くらいは観ておくべきなんだな」と思いました。元ネタ知らないと面白さも分からないだろうし。
パロディーは雪組が一番面白かったかなあ?宙組も同率1位くらい。月組を今年一番見た私としては月組も面白かったけど、単純にパロディーそのものの面白さで言ったら3位かな。星組がちょっと分かりづらかった。元がガイズだからね。
 
あーさは今回がタカスペ初出演。
あっちを見てもスター、こっちを見てもスター、ていうか視界全部スター!!というとんでもない舞台の上に、たとえ今は端や後ろだったとしても、そのスターの一員として並び立っていることに感慨深いものを感じた中継でした。
そしてその並み居るスターの中にいても朝美絢は朝美絢なのだなあ、というのを感じで微笑ましく(ジャケットを広げて決めポーズ取るところとか)。
まあ、一番ニヤニヤしたのは「ステップが基本肩から入るのか、引きの映像でも肩の動きがひとり明らかに大きいことに気付いた瞬間」ですけどねwww
 
 
  • スカステ年末特番
開始すぐの、95期9名による「同期カルタ」が私にとっての最大のクライマックスでありハイライト。
95期9名、出演の全員が全て、男役なら「新公主演・バウ主演経験済み」、娘役なら「新公ヒロイン・バウヒロイン経験済み」、そしてトップ娘役(3名)というすごい面々。しかもこれでもまだ花組欠席。花組がいたら柚香光くんが入っていたかも。
 
とりあえずツボだったのは
 
  • 星組同期の情報ばかり把握している礼真琴
  • ヒントを4つも5つも出したのに分かってもらえない桜木みなと
  • 各組にいるらしい「キュウリ好きジェンヌ」
  • あさまゆは東京の寮で同室だった時期があり、朝ご飯に納豆を食べようとしたところ、寝ていても起きてきて怒るほど納豆嫌いな輝月ゆうまを見ており知っている朝美絢
  • 「同期曰く、『足音で来たことがすぐに分かる』」というヒントで月城かなとのお尻をバシバシとボードで叩く朝美絢(足音が特徴的だって自覚、あるんですねwww)(タカスペでひとり肩からステップとっているのを見た直後だったので非常にツボだった)
 
旅美写美のたま様ターンは本当に辛かった。たま様がひたすらイケメンで好青年でキラキラしていて辛かった。撮影を担当した女性が元同期(娘役)だったこともあり、リラックスしてた面もあったのかなとは思いますが、褒められたことに対する照れ隠しなのかちょっとぶっきらぼうなところまで含めて本当に辛かった。たま様は本当に婚約者として両親に紹介したい系男役すぎる。若くして将来有望、真面目でしっかり挨拶もできて逞しい。
 
  • 舞音/GJ ぽっぷあっぷ
あーさぽっぷあっぷ初出演。
出演者はとしさん、ゆりやくん、ゆうきくん、わかばちゃん、あーさの5人。主にとしさんによる司会進行。
 
テーマトークでいきなり「クイズ」を引いたあーさに「これ言ってよこれ」とコソコソ話をするとしさん。
カメラ回ってますし、間にゆうきくんいるんですけどwwwコソコソ出来てないんですけどwww
そしてとしさん提案のクイズ「ゆうきが祭りの場面で持っているランタンは何色でしょうか」。本人たちも「途中で持ってるランタン変わる」「持ってくる時のランタン?捌ける時のランタン?」とか言ってて、正解が果たしてあるのかないのか分からないクイズになってた気がするんですが、どうなのw
 
その他でも同じインドシナチームということで話振ったり相槌打ったりし合うとしさんと下級生モードのあーさがたまらなかったです。
東宝初日前にもう1回見ておきたい。
 
 
  • A-EN楽曲配信

 

12/24、クリスマスイブ配信開始。
イケメンは音源配信開始までイケメンなのかよ…とちょっと思ったりもした。ささやかなクリスマスプレゼント的な。
全部DLして聞いても1周30分くらいしかなくて、ショーなんて全然全体をカバー出来てないし、スカステでの早いオンエアが望まれる。たぶん春くらいになりそうだけど。
ボーカルカットとか差し替えとか割愛とか、ありませんように。タカニュでの扱いを見る限り、そんなに(著作権的に)危ないチョイスを野口先生はしてないとは思う。スミレコード的に危ない演出はあれこれしてましたけどね(褒めてる)。

舞音/GOLDEN JAZZを観てきました。

初日後すぐ観に行きたかったのですが、雪組バウ公演「銀二貫」と合わせて遠征すべく、11/21-23の日程でムラへ飛び、舞音/GOLDEN JAZZを3回観てきました。

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座席は1階下手が2回、1階上手が1回。
2階やセンターから観るのは東宝になるかなというところ。
新人公演を観る前に、とりあえず舞音本公演の印象を。


  • 舞音
アベ・プレヴォの「マノン・レスコー」を元に舞台を1930年前後のフランス領インドシナに置き換えた…という話。
原作を全く読んでないのが幸か不幸か、私は割と好きな感じなんですけど、どうも聞いていると好き嫌いが割と分かれるらしく。

特別アジアかぶれとかではないんですが、でもなんとなく親しみを覚える、民族音楽っぽい音やリズム。
幕開きすぐの港の場面、まさおやカチャたちの後ろで現地の人々の生活や様子が垣間見れるようですごく好き。
掘っ立て小屋みたいな場所で雑炊か何か作って売ってるんだろうな(舞台センター奥でこのちゃんが頬っぺた膨らませて一生懸命かき込んでる)というのとか、スコールの後、おそらく泥だらけになりながらキラキラした目で水たまりをすくって水を投げて遊んでる子供とか。

植田景子先生お得意の?舞台装置が美しいですね。「美しいだけで脚本は(ry」とか言われたらまあ、ツッコミどころがないわけじゃないですけど、舞台装置が美しくて目が喜ぶっていうのも重要な要素ですからね(舞台背景がほぼ書き割りだけの某名作を思いながら)。

トップコンビ萌えとかはあまりない方だと思うので、作品全体が面白ければまさちゃぴが組もうが離れようがあまり気にしないんですが(例:1789)、こういうガッツリと愛し愛されみたいな作品を観ると、「やっぱりトップコンビっていいなあー」と思いました。トップコンビ以外だとなかなかあそこまでガッツリ描けないし出来ないんじゃないかなっていう。それは観る方の心構え的な意味も含めて。

主人公・シャルル(龍真咲)はフランスからインドシナに駐在が決まりやってきたフランス海軍の若きエリート将校。具体的には「デュラン大尉」だそうです(劇中で呼ばれていた)。
ダンスホールでたまたま見た踊り子のマノン(愛希れいか)に一目で惹きつけられ、彼女への愛ゆえに破滅の道へ。途中で賭博にも手を出し、密輸にも加担し?、そして海軍も辞めてしまい……そして最後は、というのがストーリーの概要ですね。

物語の軸は大きくふたつあって、シャルルたちフランス側の人間と、ソンやカオたちインドシナ側の人間と。
マノンやクオン(珠城りょう)はインドシナ側なんだけれど、フランス人とインドシナ人の間に生まれたという立場。父がフランス人で大地主、子供の頃は立派な屋敷で贅沢三昧、何ひとつ不自由なく暮らしていたのに、その父が急死した途端「野良犬同然」に放り出され、「貧しさを骨の髄まで味わった」結果、「金こそがこの世のすべて」と攻撃的になったのがクオン。マノンは同じく「お金がないことの惨めさ」を知っているのだけど、攻撃的というよりは情緒不安定というか、「金がなくなると途端に不安になる」。

クオンはインドシナもフランスも信じられず、金だけを信じて自分のために生きようとする人間。でも当初の役のイメージよりも悪役っぽさは全然なかったですね。そこに至るまでの背景が同情せざるを得ないし、貧しさを一緒に生き抜いてきたであろう妹・マノンに対しては言葉は多少荒々しくても優しくしてるような感じだったし(妹が迎えに来て、って言ったらしっかり迎えに行くお兄ちゃんですよ)(まああれも金のためと言えばそうかもしれませんが)。

今回タカスペ2015のポスターにたま様が「2番手」として写真が掲載されたり、ショーの方ではついに大羽根を背負ったりと、いよいよ混沌とした月組人事が動き始めたか…と思われましたが、「舞音」に関して言えばたま様が2番手として目立って美味しい役か?と言われればうーーん、という感じでした。
物語終盤に出番はないし、悪役度も薄いし。銀橋渡りながらひとりで歌っていたから、そこは2番手ぽかったかもしれないけれど……


たま様の話ばかりしすぎました。

美弥さま演ずる「もう一人のシャルル」。風共のスカーレットⅡ的なキャラかというと、それともちょっと違いましたね。まず劇中、最後も最後のあの一言を除いて全くセリフがない。
シャルルの心の内をダンスや表情で表現する、といったポジションですかね、出番としてはかなりの時間舞台上にいるように思います。まさおのお芝居を補完する役割という意味合いよりも、「大貴族の長男として叩き込まれ、自由に振る舞ったことのない」シャルルの人柄(設定)を分かりやすくする立場かな、と。
捕らえられたマノンが手紙を読むシーンでそっと彼女に寄り添うのが好きです。

カチャ演ずるクリストフはシャルルと同じくフランス海軍で、シャルルの友人。「君が苦しい時には、私が君の友人ということを思い出してくれ」とか、「君がフランス海軍としての誇りを捨てないように」とか、とにかくいい人。
シャルルとのデュエットが2回あったんだけど、歌詞があまりハッキリとはしなかったのが残念でした。2人で違う歌詞を同時に歌ってるから仕方ないのかな。

ちゃぴのマノンはとにかく無邪気で可愛かった。黒髪も似合っていたし。生きるために富豪たちの間を行ったり来たりしてお金を得ている。それがどういうことなのかよく分かっていないような無邪気さにも見えるし、分かった上で無邪気に振る舞わざるを得ないようにも見えて。無邪気に振る舞わざるを得ない、というのは男たちに気に入られるためという側面もあるだろうし、本人の自尊心というか、精神的な防衛行動としても。


今回としさんの役(ソン)が大きくてセリフも多いのが嬉しかったですね!ストーリーの中の重要度から言ったらかなり上の方だと思うし、物語の軸2つのうち、インドシナ側の軸を中心となって動かしていたのはとしさんと言ってもいいかもしれない。

そのソン(宇月颯)の元で下働きをしているのがカオ(朝美絢)。
公式の配役発表時点で「フランス支配から祖国の独立を目指す民族主義運動に命を捧げる青年」と書き込みがやたらあったので期待はしてたんですが、いやー、驚きました。
一瞬とはいえ海ちゃんと2人きり本舞台で歌ったり、銀橋出てきたと思ったらセンターで客席を見渡し反政府メンバーの陣頭指揮を取ったり。ポジションアップ感半端なくて戸惑いました\(^o^)/
たま様との絡みも、まあ穏やかな感じでは全くないわけですがありましたし。しかも2人きりだったり、3-4人しかいなかったりする場面で。
なお「命を捧げる」ということは死ぬんじゃないか?と思ったんですが死ななかったですね←

A-ENを共に主演したありちゃんは、前回1789のフェルゼンが嘘のような感じでした。
反政府メンバーの中の一青年と言った感じで、チョコっと歌ったりはしますが少人数口の場面に出たり単独行動はなく。本来の「98期の若手ホープらしい役」と言えばその通りというか。他の反政府トリオメンバー(このちゃん・るねくん)と共に他場面でアルバイトもしてるよ!

反政府トリオメンバーの中では、むしろありちゃんよりもこのちゃんの方が美味しかったかもしれない。
終盤、流刑が決まったマノンたち囚人の前に現れた反政府派の集団の中で、セリフがあるのはとしさん・あーさ・このちゃんの3人だった気がするし。
ちなみにここのこのちゃんのセリフが羨ましいくらいカッコイイんですよね……あーさのセリフより、このちゃんのセリフの方がカッコイイと思う。本人のお芝居によるものではなく、単純に文面としての内容が。


全然まとめ切れてないけど、移動中なのでこの辺で(※新公のためムラに向かってる最中)。

A-EN MOONRISE

こんばんは。
あっという間に舞音初日がすぐそこに控えていて、月日の流れの早さをこれでもかと感じております。

このブログのA-EN関連記事も、1幕「PROM LESSON」のストーリーを思い出しながら書き散らかしておいて保健室の場面までという、やりっぱなし感のひどさ。笑

もう需要もあまりないでしょうし、肝心の私の記憶も薄れてきているしで今更なんですけど、それでもやはり2幕のショーに触れずに終わるのはなんだかな、と思ったので、つらつらと書き残しておきます。

あーさverを7回観た一方、ありverは1回しか見ていないので基本あーさverの話をします。


Midnight Show A-EN MOONRISE


2幕ショーの正式タイトル。月組WS公演ということで月にちなんだ曲を多く集め、オリジナル曲「A-EN MOONRISE」も夜/月をテーマにした歌詞でしたね。
「Midnight Show!?何それアヤシイ感じのショー!?(((o(*゚▽゚*)o)))」と発表当初テンション上がったわけですが、まあそういう一貫した世界観があったわけではなかったですね。

まあ、あーさverの方は不思議と「Midnight Show」の名に相応しい場面が多かったように思いますけどwww(紫軍服にムチ装備の場面とか)

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  • A-EN 1st MOONRISE -prologue-
♪Let Me Be Your Star
濃い青っぽいライトが照らすステージ。正面天井付近より、白い羽根のような上着を着て月を模したゴンドラに乗ってあーさ登場。
歌は「会いたくて/側にいたくて/今ここに来たんだ」…というようなフレーズはあったはず。
歌いながらゴンドラは下降、ステージに降りたち上手下手へ移動しながら歌ってました。

出演者が20名しかいないのにも関わらず本公演ショーと同じ55分という構成のため、基本全員捌けてはまた出て、という「肉体の限界に挑戦」的な公演だったとは思うんですが、その最たるは当然ながら主演のあーさでした。
早替わりのために一時的に舞台から捌けても、それは本当に「早替わりのため」だけであって、8つに分かれた全場面においてセンターを務め、歌い踊るという。
本公演で主演を務めるトップスターですら、ひとつふたつは2番手・3番手に場面を任せることを考えたら、なんと過酷な。

…なぜこの話をいきなりしたかと言うと、その過酷なショーでも、あーさは全場面一定以上のレベルを持って歌いきっていたなあ、という記憶がありまして。初日付近と楽付近、複数回観劇したけれど、慣れない主演公演の中で喉を痛めているような様子はなかったですね。

ただ、その代わり毎回しんどそうだったのがこのオープニングww声量がよほど必要な曲だったんですかね、いつ観ても、(最後の方の「epilogue」よりも)「声が保たないなー頑張れー!」という感じで見守っておりました。

オープニング、娘役さんは白いドレスに白い長いヒラヒラした幅の広い布をはためかせて踊ってました。

♪to the STAGE
前曲終わりからライトが消えて娘役さんの陰になっている間に白い上着を脱ぎ、ポスターでも着ているあの青い衣装で登場。と同時に同じようなブルーの衣装に身を包んだ男役が出てくる(るねくんだったっけ?側転してたよね)。
「OK 光の中へ OK光の中へ」「全速力で駆け抜けろ/上昇気流を巻き起こせ」「信じる道を/光を浴びて」…というフレーズだったかな。

途中あーさ・まゆぽん・るねくんがステージ奥にある段上に上がる時があるんですが、その時の本舞台ゼロ番は佳城葵くんだったことはここにメモしておく。

♪Into You
原曲はGENERATIONS from EXILE TRIBE(ありちゃんverではこの曲ではなく、「マワレ ミラクル」という曲だったようですが、どちらもジャニーズとかアイドル系だったよう)。
溢れ出す強い想い 真っすぐ届けば
Love can be real 永遠になれる
Cause I’m just so into you
こんな感じの歌詞。
歌い始めの前にあのポスターの青いお衣装から上着を脱いで娘役さんに渡しますので、この場面は上半身シャツのみです。
あーさ・まゆぽん・るねくん(この3人がお芝居/ショーともにトップ〜3番手ポジ)、そして100期生の風間柚乃101期生の天紫珠李の5人のみのシーン(風間/天紫の2人はこの公演においてほぼ最下級生なのだけれど、実質4-5番手くらいの扱いでしたね。研2と研1にも関わらず)。

歌いながら、あーさは客席降り。下手通路→センターブロック1列目前→上手通路といった順番だったかな。

初日が1列目だったので、おそるおそる手を出し握手…というか手を包んで頂いた記憶があります。が、正直握手の記憶より、ポタリポタリとしきりなしに滴り落ちる彼女の汗が、眩しいほどのライトに照らされて輝いていた方が記憶に刻み込まれてるという。あれは綺麗だった……本当に綺麗だった。あまり言うと変態みたいですがそういう意味ではなく。笑

客席降りにおけるパフォーマンスは、初日こそ握手くらいだったんですが、まあ慣れて楽しくなってくるんでしょうねwww次第にエスカレートして、「立たせてハグ」「お客さんの持っていたタオルで汗を拭く」「お客さんのかけていたメガネを外す」「肘置きに腰掛け顔を近付けて歌う」「お客さんの持っていたウチワを持ってドヤ顔アピール」…等々のことはやっていたとのことwww

曲終わり、口元に人差し指と中指を立てて投げキスみたいなポーズを決めて暗転。リップ音は初日と楽はあったはずですが、途中はなかったこともありました。

  • A-EN 2nd BLUE MOON -Jazz-
♪My Heart Belongs to Daddy
はーちゃんメインの場面、かな。
お芝居でヴァイオラというヒロイン、相手役がハッキリと存在していたのとは一転、ショーには明確な「相手役」ポジションの娘役は存在しませんでした。ただ、どの娘役が一番活躍していて美味しかったかと言われれば、それは間違いなくはーちゃんこと晴音アキちゃん(ヴァイオラを演じていた紫乃小雪ちゃんは、2幕においては「その他大勢の娘役のひとり」でしたね)。

「パパより素敵な人と危険な恋をしたい」といった感じの曲で、セクシーなムード。
男役はハットにスーツ、娘役はドレス。色は全員茶系。椅子を使った演出あり。

♪Moondance
ステージ奥上段に、ピンスポットを浴びて白スーツ/白ハットのあーさ登場。中のシャツはスカイブルー。

全編ではないものの、英語詞部分あり。
まゆぽんの歌ソロに合わせてあーさ他男役の群舞。途中後ろの星那由貴くん?あたりから上手いことステッキがパスされてきて、途中からあーさのみステッキ持って踊ってました。
白ハットの下から覗く目と赤い唇、顎のラインがたまらなく好きでした……そして後ろから容赦なく当たる、目が眩むほどのライト。あれを浴び続けるのが真ん中なのですね。

このシーンの由貴くんが、Hamlet‼︎の時のまさおによく似てて綺麗だったなあ。

後半はほとんどの男役と娘役は捌けて、はーちゃんの歌をバックにあーさと風間くんのデュエダン。風間くんは黒ショートボブの鬘をつけた女装でした。
はーちゃんが最後あーさに言い寄るような?しなだれかかる仕草を見せながらもツレないあーさ。というより風間くん(FEMME FATALE)にもツンとして終わる。笑

♪The Way You Look Tonight〜Moondance(リプライズ)
「懐かしい子守唄/昔歌った/あの日の記憶が/今蘇る」とかだったかな?ステージにひとり残ったあーさがひとり歌いながら後ろに下がっていって暗転。

  • A-EN 3rd PINK MOON -Moon Medley-
♪Get Out And Get Under The Moon
♪Fly Me to the Moon
曲の流れが記憶の中で曖昧ですが、まず冒頭カーテン前にまゆぽんがひとり登場。黒いダービー帽に黒いジャケット、ビビットピンクのベスト、手には白手袋。ステッキ持ってたかな。可愛くコミカルな振付を少し踊った後、るねくん?と時ちゃん?とか2-3人が幕前に出てきて合流してたと思う。

♪Moon River
♪Papper Moon
ここも曲の流れ曖昧ですが、あーさの登場はおそらくMoon Riverからだった…と思う。
カーテンが上がり、ステージ奥にひとり背中を向けてポーズをとるあーさ。そこにピンスポが当たるもののすぐには前を向かずポーズを少し保ったまま見せ、ワンテンポおいてからクルッと振り返る。

この時の背中を向けたポーズが大好きでした。顔は全く見えないんだけど、指先まで神経を集中させてるのが白手袋越しに分かるような綺麗なポーズでね。ポーズ自体もお衣装と相まってどことなくミッキーっぽくてコミカルな可愛さで。

あーさのお衣装は、基本まゆぽんたちと同じ黒いダービー帽にビビットピンクのベスト、白手袋。ただし、あーさのみジャケットやダービー帽のピンクのリボン飾りにスパンコールがついていてキラキラ仕様。

後半時ちゃんをリフトしてましたがなかなかの安定感でした。スピードはそこまでなかったとは思うけれど。

  • A-EN 4th GOLDEN MOON -Latin-
♪Let's Get Loud
手拍子をしながら赤い照明の当たる幕前に出てくるのは、ギンギラお衣装のまゆぽんとはーちゃん、ジョーや春海ゆうくん他。曲調と共に会場のテンションが一気に高まる高まる!!
「Let's Get Loud/男も女も/関係なくなる」的な歌詞だったかな。
ここの見所はまゆはーの95期同期同士によるダンス。いわゆるデュエダンとは違う、セクシーな振付でドキドキしましたねー。まゆぽんなんてガッツリはーちゃんの胸撫でてましたしね(振付)。さすが同期。遠慮がない。はーちゃんも外巻き?っぽいロングの鬘が大人っぽくてセクシーで!歌の安定感はお墨付きだし、毎回ワクワクして観てたなあ。

♪Too Darn Hot
幕が上がると正面奥の階段に、ゴールドの全身総スパンコールお衣装に身を包んだあーさ。その周りには娘役を侍らせ……と思いきや、実は時ちゃんひとりを除いた他5人は男役の女装wwwww
ひかるくん・るねくん・佳城くん・朝陽くん・風間くんの5人の女装wwwww

「Too darn hot / It's too darn hot / 今夜はお前だけ/激しい熱に浮かれ」
「籠の中に閉じ込め/甘い言葉攻め/夜の果てまで追い詰めようか/Too… darn… hoooot!!!」

ちょっとスミレコードお仕事してくれるかな???

すんごい歌詞な。
これを周りに6人も侍らせて順々に耳元で囁くんですよ。そして囁かれた方は次々よろめくの(「甘い言葉攻め」のパートは佳城くんだった)。
hoooot!!!で階段からは降りて、そこからラテンでガシガシ踊ります。

♪Whenever, Wherever
原曲はShakira。公演後も原曲を聞いたりすることはほとんどしてないんですが、この曲だけは気に入ってiTunesでDLしました。
前場面から急に静かにしっとりした雰囲気となり、天紫くんとのデュエダンへ。歌は花陽みらちゃん。3人以外はいったん捌けてましたね。

「真夜中の砂浜に〜ふたりの身体」「ありのままでいられる/求め合えばなお狂おしく」「whenever,wherever/どこにいたってどんな時だって/ふたりはひとつ」
こんな感じのこれまたセクシーな歌詞に合わせて天紫くんと踊るんですけどね……この振付が本当にもうけしからなくて。

ただでさえ天紫くんはお衣装がピタッとしててお尻のラインが素敵なのに、あーさとふたり向かい合うようにして顔近付けてクネクネと…人差し指をあーさの顔〜体に這わすような?振りもしてたよね?

そしてトドメは「床になだれ込んでゴロンゴロンする」。時間は本当に一瞬ですけど、ふたりが上へ下へですよ?(言い方)
いきなり目の前でそんなアダルティな展開が繰り広げられたこちらの身にもなって頂きたい!!!!本当にいい加減にして欲しいですよね!!!←

場面終盤にリフト。男役の女装ということで体格はほぼ互角ですが、ここも安定感でブレもあまりなくグルングルン。

しかし天紫珠李くん研1ですよ!?ついこの間の1789ロケットが初舞台ですよ!?そこから半年足らず、このA-ENでいきなり女装させられて主演と2人きりのデュエダンとは……大変すぎて心中お察しするレベル。

♪Vida〜Waka Waka
ゴールドのお衣装に全身を包み、ポンポンを持った男役・娘役が沢山出てきて明るい場面へ。中央奥の階段から降りてくるまゆぽんのみポンポン無しで、歌いながらガシガシ踊る。
「君は僕が守るよ」的なフレーズがあって、「まゆぽんに守られたい!!」って毎回思ってました。両手で左右を指差す振付(ウサイン・ボルトの決めポーズっぽいやつ)が好きでした!

途中からあーさが舞台奥の段上に登場。大羽根…とまでは言えませんが、ラテンの!飾り羽根を!背負っている!!
体をめいいっぱい左右に動かし、アピール。そこから総踊り。客席降りもありました(あーさ他一部メンバーは本舞台)。

  • A-EN 5th VIOLET MOON -Tango-
引き続きスミレコードぶっちぎりターン。

♪Whatever Lola Wants
幕前に黒いゴシック風のお衣装の娘役が登場……ですがここも女装。るねくんです。鬘は黒のミディアムボブと赤毛のまとめ髪風?の2種類の日替わり。

「普通じゃ嫌なの/刺激欲しくて」「Kiss me Kiss me」と、かなーり物欲しげに歌うるねくん。振付も脚を開いたりとかなり扇情的というか。るねくんの左右にはナイトメアのはーちゃんと時ちゃんがいて羽扇を持って踊ってました(全身黒)。

♪夢の花すみれ
そして幕が上がり……舞台奥段上に据えてある椅子に脚を組み座っているのは、肩章はトゲトゲ、飾緒は鎖という装飾を施した紫の軍服に身を包んだあーさ。手には鞭。椅子の左右には薄いブラウス姿のPURE BOYの風間/天紫。

アコーディオンかな?の音に合わせて「今宵一夜の夢なれど…」と歌い始める前後に、このPURE BOYの首筋に口元を近付けるあーさ……ちなみに近付けるのは風間or天紫のどちらか片方で、日替わりのようでした。

歌いながら階段を降り、あーさセンターで群舞。男役は黒燕尾を着ていたので、振付もどことなくいつもの黒燕尾群舞っぽい感じでした。
その後、先ほどの物欲しげにしていたゴシックるねくんと組んで踊り、後ろに移動、階段を上りながら置いてある鞭を手にして椅子まで戻り椅子に座り、前にへたり込むように座った恍惚としたるねくんを鞭で捕縛するかのようなポーズをとり、ニヤリと笑って暗転……

だからスミレコードは!?

「夢の花すみれ」を作詞した白井鐡造先生もこんな風にこの曲が使われるとは思いもよらなかったでしょう…ww

なお、同じ「軍服」をテーマにした場面ですが、ありちゃんverは白い清らかな軍服で、真っ白なお衣装の娘役さんたちがお花のアーチを持って舞い踊り、「ザ・バレエ」的な雰囲気の中、ありちゃんがひたすら得意のピルエットでクルクル回る…という、真逆も真逆の演出になってて、バウホールで見た時はあまりの差にニヤニヤした。
「軍服」という同じテーマでここまで白黒異なる演出を当てがうとは。

  • A-EN 6th RED MOON -Spanish-
♪Le toréador(闘牛士)
まゆぽんが上手袖よりピンスポットを浴び登場、長めの歌ソロ。あーさ演ずる闘牛士への「秘めた思い」を歌う。
歌ソロが終わると幕が上がり、闘牛士に扮した男役と、フラメンコ風の赤いドレス姿の娘役が沢山。舞台中央には黒い闘牛士のお衣装のあーさが。ちなみにあーさ以外は全員赤でした。

まゆぽんからムレータ(闘牛士のあの赤いマント)を受け取ると、全身を使って翻すあーさ。なかなか綺麗で見事な布捌きだったなーと!手が離れるとか、そういったことは私が見る限りではなかったかな。
決めポーズを取ると同時に舞台奥からかなり強いライトが当てられ、倒れ込む。闘牛場で栄光に包まれながらも命落とした英雄……といったストーリーが、まゆぽんの歌によって綴られます。

ここのありちゃんverは「黒い鷲」。

  • A-EN 7th SILVER MOON -Epilogue-
♪Silver Moon
るねくんを中心に風間・天紫の3人による客席降りからスタート。
お衣装は紫のシャツにシルバーのベスト、パンツ。
るねくんは研6とは言えどこうやって場面の中心となり真ん中で歌うのは初めてだろうし、ましてや風間・天紫の2人なんて…!!歌い始めが客席からって、どれほど緊張したことだろう。しかし堂々とした歌いっぷり、なかなか上手だった印象です。

ここはなんと言っても本舞台で上手→下手へと天紫くんと立ち位置を交換する時の風間くんのウインク。少ししゃがみ込むのと合わせて、前列のお客様に確実に落としてましたね、あれは……恐ろしや恐ろしや。

♪ツキノミチ
原曲は確かジャニーズでしたか。音源化もほとんどされておらず、「知る人ぞ知る」曲だと小耳にした記憶があるんですが……それを選曲する野口先生ってつまりジャニオ(ry

あさまゆの同期コンビで舞台奥段上から階段を下りながら歌い始める。
お衣装はあさまゆで全く同じもので、星組の「Dear DIAMOND‼︎」オープニングで使われていたシルバーグレー/ターコイズブルーのようなジャケットとシャツのもの。襟にはスパンコール付。
月の道どこまでもついてくる長い影
憂鬱も連れて行くよ
明日に Lalalalala~
星の位置の音符で君に囁くメロディー
本当の愛情を求めては ねぇ、いけないの?
その後他のメンバーも出てきて合唱。
あさまゆのハグあり。千秋楽はやや長め?のハグにあーさがまゆぽんの背中パンパン叩いてましたね。
2人で揃って同じ振りを踊ったり……

  • A-EN 8th ETERNAL MOON -Finale-
♪epilogue
ツキノミチ歌い終わりであーさ以外は全員捌けまして、1曲丸々あーさひとりでステージに残り、ひとりで歌い上げます。
l'LL BE THERE FOR YOU
繰り返す旅の中 出会えた軌跡を
l'LL BE THERE FOR YOU
ずっと祈ってる 微笑みが絶えぬように
ステージにあーさひとり。
つまり、「今ここにいる500人の観客の視線のすべては朝美絢ただひとりに注がれている」
およそこの1年半前、New Wave! -月-を観に行った時のあーさを思い出しながら感慨に耽る場面でした。あの時、目立った少人数口に入るとこもなく、歌も全員で歌うようなところ以外はほとんどなかったあーさが、今同じ空間をひとりで埋めている…と。

舞台中央奥に捌けていく時は、ニコニコしながら指2本を額に当ててチョリース☆的な?仕草と共にウインク飛ばしてました。

♪A-EN MOONRISE(リプライズ)
オープニングの青いお衣装に戻り、全員で歌って踊って終演。
ここのサビの振付は、あーさverの千秋楽後ありちゃんがご挨拶で話したようですが、お客さんも一緒に踊って欲しいというような意図もあったようです。笑


ーーーーーーーーーー


……はいここまででおおよそ7900文字です。読んで頂いた方お疲れ様でした。我ながら長すぎるにも程がある。

まあでもここまで来たら多少長くなってももう誤差だと思うので、もう少し。

A-EN、とっても豪華で贅沢な公演だったなあと。ワークショップなのに。主演のふたりや出演したメンバーにとってもそう経験することの出来ない公演という意味ではもちろん、ファンにとっても幸せすぎる公演でした。

まず「お芝居/ショーの2本立て」という点。ふつうは本公演以外にほとんどなく、その主演というのはトップしか出来ないものである。それを観られたこと。

さらに、そのショーが「本公演と同じ55分という長さと、本公演に準じた演出であった」こと。NWは「主な出演者」が複数いたこともあって、圧倒的センターがいたというよりは、順番にそれぞれのメイン場面をリレーしていくような感じだった。A-ENは主演がひとりであることが明らかで、さらに2番手3番手も基本的に明確にしてあったために綺麗な「ピラミッド」が成立、主演者はあのショーにおいて「圧倒的センター」であり、「トップ」だった。

また、「ゴンドラに乗って登場」「ピンスポットライトを浴びて登場」「総スパンコールに羽根を背負ったお衣装」……等、「トップの特権」と言うべき演出を彼女で観られたこと。

どれもこれも、本来トップスターでなければ叶えられないことばかり。2番手であろうが3番手であろうが、ショーの主演を務める姿なんていくら望んでも観られないものなのです。

それを観ることが出来た、幸せ。



A-EN、本当に楽しくて幸せな公演でした。
「ふたりのAはショースター」と見出し当て書きをして下さった野口先生、ありがとうございました。来年の星組ショーにて大劇場デビューですが、いつか月組本公演ショーの演出をぜひ。お待ちしております。

さて、これにて舞音を気持ちよく迎えたいと思います\(^o^)/
おしまい。

A-ENを回顧する -ARTHUR ver.- ②

A-ENを回顧する -ARTHUR ver.- ① - 沼に落ちて。

保健室前までで5000字超えましたけど、めげずに続き、いきたいと思います。もはや最後まで書ききれるのか。そこが問題。


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(終演後食べに行ったドーナツ。たぶんあそこのミスドの売上は一時的に増えたと思われる)


ヴァイオラがアーサーに空手技を食らわせ、「痛ってぇ…なんだよこの展開」で暗転すると、保健室の場面に。
そこにいるのはジョー先生(輝城みつる)とミランダ先生(花陽みら)。このジョー先生の!!ビジュアルが!!もうこの上なく気持ち悪くwww薄紫色上下のスーツに瓶底のような黒縁メガネをかけ、頭はオレンジ系の茶髪をセンターで綺麗に分けて、早い話が毛量の多い狩野英孝みたいなwww

ジョー先生の指?に嫌々絆創膏を貼り付け、「ハイ終わりました」と言うや否や数歩離れて顔を背けるミランダ先生。

ジョー「◯◯の劇場で友人が働いていまして…最前列のチケットが取れたんですよ…ミランダ先生良かったらご一緒に…」
ミランダ「生憎ですが、他をあたって頂いた方が」
ジョー「お忙しいんですか?お仕事終わるまで校門で待ってます。首をながーくして…」
ミランダ「生理的に無理なんです!!」
ジョー「生理的に無理?私が?よく言われます」(客席:よく言われんのかよwww)
ミランダ「違うんです、ジョー先生だけでなくて男性全般が!高校時代、汗臭いアメフト部の男子に追い回されて以来、男性恐怖症に…!」
ジョー「そんなこと言うなよ!!ミランダ!!!」突然豹変するジョー先生。
そしてこのセリフきっかけにBGMは昭和のメロドラみたいな気怠いサックス?になり、 「フハハハ……フハハハハ…!!」と高笑いをしながらミランダ先生を(保健室の)ベッドに追い詰め抱き締めようと?ベッドに倒れこんだ瞬間にミランダはヒラリとかわし、肘をベッドに思い切り打つジョー。
そこにマイルズの「すいませーーん!」でアーサー&マイルズ&ヴァイオラ登場。

ヴァイオラ「み、右手……」
下手にある椅子に座り、ミランダ先生の手当てを受けるアーサー。
ミランダ先生の手当(湿布を貼る)を見ながらベッド上の座る位置をジワジワとミランダ先生寄りにするジョーwwww
ヴァイオラ「い、いくらですか…!」
ミランダ「タダよ、ここ保健室だもの」
ヴァイオラ「よかった…」

手当のくだりで「大丈夫ッス」っていうアーサーくんナチュラルに高校生男子。
「冷てッ」と言うアーサーくんを見てわざとらしく手首を押さえ「イタタタタタ」とやるジョー先生に対し、ミランダ先生「そこの青い箱に絆創膏入ってますから、ご自由にやって下さい」「……はい」

ミランダ「(ヴァイオラに対し)優しいのね、保健委員?」
アーサー「違うんです、コイツに怪我させられたんです」「加害者が被害者に付き添うのは当然なんです」「(もう被害者を見届けましたし帰ります、と言うヴァイオラに対し)あ?今日はお前が俺を家まで送ってくれるんじゃあ、ないの?」(〜るんじゃあ、ないの?の言い方ね。じゃないの?ではないんです)「俺今、メッッチャ怒ってんだからな……嘘だよ」

はいドSアーサー、ツンデレのツン部分全開ありがとうございます。


もうたまらないですね。


「いい加減にしないと職員会議で問題にしますよ!!」とジョー先生にピシャリと言い渡すミランダ先生、「邪魔者は去ります!」と嘆きながら出て行くジョー先生。直後階段から落ちる音がして、掃除のおばちゃん(蒼瀬侑季)が呼びにくる。「あー面倒臭いったらありゃしない!」と言い残して捌けるミランダ先生と、「次の授業あるから」と捌けるマイルズ。

アーサー「まぁ、いいから座れって」
帰ろうとするヴァイオラ、お腹がグーッと鳴る。「ほら、これ」と言ってドーナツを取り出すアーサー、それを見て一瞬駆け寄ろうとして踏みとどまり、でも結局駆け寄ってぶんどってモグモグ食べるヴァイオラwwww
アーサー「ちなみにそれ、バイト先の昨日の売れ残りだから」むせるヴァイオラ。「大丈夫だよ、腐ってねぇから」「マジウケんなwww」

ここから「プロムに出てみないか?」という口説き落としが開始。
ヴァイオラ「さっきから気になってたんですけど、お前お前ってそれ私のことですか?」「…そうだよ?」「プロムってあれですよね、高校生がバイト代の全てを注ぎ込んで無理して着飾って、夜通し踊りまくる結婚式の劣化版ですよね」「その認識大分歪んでるけどな」

ヴァイオラ「空手は家がスラムの奥にあるので護身用に両親が習わせて」「家は貧乏だし……」「イタイ奴って昔からハブられてきたので、そういう学校行事には極力参加しないようにしてるんです。体育祭は雨が降ればいいのに、合唱コンクールも講堂が壊れていればいいのにって思い続けてきました」「面白ェなw」

ヴァイオラの話を聞くアーサー。この時の顔が純粋に好奇心に満ちているというか、悪気のなさそうな顔で「ウケるw」とか言ってる辺りが本気でリア充なんだろうなーーって感じだった。

「ていうかさっきから聞いてればウケるとか面白いとか、初対面なのになんでそんなこと言われなきゃいけないんですか!?そうやってあなたも私のこと馬鹿にするんですね!!!!!」
徐々にヒートアップし、しまいにはキレて泣き出すヴァイオラ。涙を拭うために外されるメガネ。

その顔を見たアーサー、「マジかよ…!?」と思わず立ち上がる。超ベタですが「メガネを外した顔が思いの外可愛かった」パターンです。
アーサー「お前そのままでいいわけ!?高校生活最後なんだぞ!」「18年間こんな感じで生きてきたので今更変わりません!!」「それはお前が決めることじゃない!!」

そこから「お礼に被害者は加害者をレッスンする。これ世の中の鉄則だから」という超理論をドヤ顔で繰り出し、「そんな鉄則知りませんし、訳分からないんですけど」というヴァイオラににじり寄り、「つまりどういうことかって言うと…こういうこと!」と壁ドン。

「お前は俺にレッスンされることに決まったから」

顔、超近い。
「お前は/俺に/レッスンされることに/決まったから」の文節ごとに顔というか顎動かしながらどんどん近付くような感じでしたね。
ヴァイオラ「何この人、怖い」…ごもっともでございます。
「失礼します」と帰ろうとするヴァイオラ。その腕を掴み、

「ダ〜メ、行かせない」

顎クイしながら

「俺は強引な男だ」 

そしてそこからベットに腰掛けながら(保健室ですからね!)「♪メガネを外したお前は案外可愛い」「そのこと知ってるのは世界で俺だけ」と歌い始め、保健室内を移動し棚に肘をかけたりしながら歌い続け、最終的には「今日からメガネ禁止、ね?」でヴァイオラのメガネを取り上げ、小首傾げていたずらっぽくヴァイオラの顔を覗き込むヴァイオラが最初嫌々ながらも了承したとみると、その瞬間に微笑んで「よし、じゃあ返してあげる」と言わんばかりの顔と返すような仕草を見せ……ここで暗転。

「♪そのこと知ってるのはーーー」
「♪世界で…俺〜だーけーーー」
の最後伸ばす部分、その直前の音から急にハイトーンになるズルさな!!!ギャップひどい。しかもそれを綺麗に響かせてしまうあーさ本当にズルい。

「歌も歌えるのは知ってたけど、こんなに聞かせられるんかい……知らなかったわ………」と失礼ながらも認識改めた次第です。

美形だけど、美形なだけじゃないんです!!
って声を大にして言いたいと思ってたんですが、この公演を観た方は割と「ビジュアルだけじゃないんだ」って言ってるような気が。百聞は一見にしかず。



さて、保健室までがようやく終わりましたね。
保健室だけで約3000字……終わる前にスカステでの放送があるに違いないwwww